ブログ
Blog

Instagram運用で企業価値を高める6つのポイントとは

Instgram運用
今や多くの人が日常的に利用しているSNS。なかでもInstagramは、写真や動画を投稿することで「自己表現」を楽しむSNSです。ユーザーはそれぞれが「表現者」として尊重し合い、より共感してもらえる作品を追求するために、丁寧なコミュニケーションを行う傾向があります。
企業アカウントとしてInstagramを運用する場合、Instagramの持つ独特の世界観にうまく溶け込みつつ、戦略的にユーザーアプローチを図る必要があります。本記事では、企業としての存在感を高めるInstagramの効果的な運用方法について解説します。
◎効果的なInstagram運用でブランディングを高める
Instagramは、スマートフォンから写真や動画を投稿し、気に入った写真を「いいね」したり、気になったユーザーをフォローしたりするSNSです。2010年のサービス開始以来、順調にアクティブユーザーを増やしており、総務省の「令和2年通信利用動向調査」によると、2020年のInstagram利用率は42.3%と高い水準を維持しています。世代別で見ると10代が69.0%でトップ、次いで20代が68.1%となっており、比較的若年層の利用者が多い傾向にあります。
 
Instagram以外のSNSとの大きな違いは、写真や動画がメインであり、文字をあまり必要としないところです。ユーザーはInstagramで好みの写真の投稿者をフォローしたり、半角シャープ記号「#」からはじまるキーワード、ハッシュタグで検索をすることで、独特の非言語コミュニケーションを行っています。2017年に「インスタ映え」が流行語になりましたが、Instagramのユーザーのモチベーションは「多くの人に共感してもらえる」ことにあります。この「共感」こそがInstagram運用において大変重要になります。
 
現代マーケティングの第1人者として知られるフィリップ・コトラーが2016年に発表した「マーケティング4.0」によると、デジタル時代のセールスに至るフレームワークとして、「5A」が提唱されています。すなわち、認知し(Awake)、訴求し(Appeal)、調査し(Ask)、そして行動し(Act)、最後に推奨する(Advocate)という5つのカスタマー・ジャーニーを指します。Instagramでのユーザー行動に置き換えるなら、フィードで投稿を見る(Awake)、「いいね」する(Appeal)、その投稿のプロフィールを確認してフォローする(Ask)、商品を購入する(Act)、購入した商品をハッシュタグでシェアする(Advocete)となります。コトラーによると、マーケティングの究極の目標は「顧客を感動させて忠実な推奨者にすること」であり、共感からつながる情報の拡散こそが購買行動を起こすという論拠が示されています。
 
Instagramの運用においては、従来通りの企業アピールでは見向きもされないことが多いです。運用担当者がユーザーの共感を生むような投稿をすることにより、自社の認知が高まる→ファンが増える→ブランドが向上するという好サイクルを生み出すのです。では、どうすればInstagramユーザーの共感が生まれるのか、企業価値を高めるInstagram運用方法とはどんなものか、6つのポイントをご紹介します。
◎ポイント1:ターゲットユーザーに応じた運用戦略を立てる
Instagramユーザーは、商品購入などの検討段階に応じて3つの層に分類できます。自社の商品を認知していない段階の「潜在層」、商品に認知を持っており購入するか検討段階の「顕在層」、そして購入後の「既存顧客」です。Instagramにはすべての層のユーザーが存在しており、どの層にも広くリーチすることが可能です。自社の状況に応じて、どの層向けの施策に注力した運用にするか検討しましょう。それぞれの層に対応した効果的なメッセージを送る運用施策が、顧客の獲得や商品の販売(コンバージョン)に結びつきます。
 
潜在層に対しては、写真や動画を見てもらう機会を増やすことで関心を持ってもらう運用施策を立てます。Instagramユーザーは特に見栄えにこだわる傾向があるので、まだ自社商品を知らない人が手を止めてくれるような「映える」写真を選び、カラーやシーン、カテゴリに応じて、さまざまな商品をさまざまな切り口でアピールしましょう。「もっと詳しく知りたいな」という意識を呼び起こし、顕在層に移行してもらうことを目指します。
 
既に商品に関心のある顕在層へは、購入を後押しする運用施策を立てます。具体的に商品を利用しているシーンの写真や、「こんなふうに利用してみたら?」と提案する写真など、商品を買うことで得られる楽しさや嬉しさをInstagramユーザーにアピールし、「欲しい」「使いたい」という気持ちを喚起するのです。また、購入を決めたユーザーをInstagramから購入行動に誘導できるよう、スムーズな導線を確保しておきます。
 
既存顧客に対しては、買い替えや買い増しを狙います。既存顧客のなかには熱心なファンがいることも多く、少ない働きかけでも高い効果が期待できます。新商品や開発秘話など、特別感のある情報を発信したり、ファンが一緒に楽しめるキャンペーンを企画するなど、Instagramユーザーのロイヤリティ(=ブランドへの信頼度)向上を目指すことで、リピート購入を促しましょう。既存顧客の熱心な投稿の後押しがあれば、潜在層を顕在層に押し上げたり、Instagramユーザー間のコミュニケーションからヒットが生まれる可能性も秘めています。
 
◎ポイント2:Instagram運用担当に求められるのは「共感力」
Instagramの運用担当者を検討する際、若い方や女性を選ぶ傾向があるかもしれませんが、実際にはあまり気にする必要はありません。また、写真を撮るのが上手くなければいけないということもありません。重視すべきは、「これはInstagramユーザーに共感してもらえる内容か?」を見極められる力、つまり「共感力」です。自社商品のアピールポイントを的確に判断し、適切に表現できる能力が必要です。ユーザーからの反応を逐一分析し、必要な声を受け止めて変えていく、必要のない声は受け流せるといった取捨選択のセンスが運用担当者には求められています。
 
多くの人に共感を覚えてもらうためには、ひとりでも多くのユーザーにInstagram投稿を見てもらわなければなりません。そのために、反響が増えやすい時間を狙って投稿する運用が欠かせません。SNSマーケティングにおいて一般的に反響を得やすいとされる時間帯は、平日朝7時から8時の通勤・通学時間、昼12時から13時の休憩時間、夕方17時から21時ごろのリラックスタイムとされています。多くのInstagramユーザーとの接点を増やすためにも、できれば毎日1回は投稿するのが望ましいところです。毎日は無理でも、「数日に1回」「毎週〇曜日と〇曜日」というような形で、継続的に投稿し続ける運用を心がけましょう。やみくもに投稿を続けたところで共感を得られなければ意味はないので、クオリティを維持できる無理のない運用ペースを考えるようにします。「この日になれば新しい情報が見れる」とユーザーがワクワクしながら訪れてくれるようになることが理想的です。

◎ポイント3:企業とユーザーを結びつける「ハッシュタグ」
ハッシュタグを制する者はInstagramを制す。写真と動画がメインのInstagramの運用において、ハッシュタグが担う役割は大きいものです。Instagramユーザーは、気になることがあるとハッシュタグ検索をして情報を集めます。Instagram内だけで多くの情報を集めることができるうえに、Google検索では出てこない最新情報に出会えるため、ハッシュタグ検索することは購買行動や意思決定につながりやすいと言われています。ハッシュタグは、広告費をかけずにユーザーを引き寄せられる宣伝ツールなのです。
 
Instagramのハッシュタグは、大きく分けて4種類に分類できます。1つ目は「アカウントに関連する情報」で、店舗のある地名や駅名、取り扱っている商品名やブランド名など、検索への最適化に役立つ直接的なキーワードです。2つ目は「キャンペーン」、期間限定イベントなどに自分が参加していることを表すキーワードで、参加しているInstagramユーザー同士で交流しやすくするために用いられます。3つ目は「ユーザー同士をつなぐ」、たとえば「#〇〇好きとつながりたい」などのように、同じ趣味・趣向を持ったユーザーとInstagram内で緩やかにつながりたい意図を示すキーワードです。最後の4つ目は「ひとりごと・感想」、その名の通り、深い意味を持たないつぶやきのようなキーワードで、「#カワイイ」「#何か見た」といったように、ちょっとしたアクセントとして使われることも多いようです。
 
企業アカウントとしてInstagramを運用している場合、もっとも重要なのは「アカウントに関する情報」です。顧客ユーザーがどのようなハッシュタグで検索して運用アカウントにたどり着くかを分析して使います。自社に適したハッシュタグはどんなものかを意識し、同じハッシュタグで出てくる競合他社があれば対策を検討する材料になります。「ユーザー同士をつなぐ」ハッシュタグも重視すべきです。Instagramユーザー同士の横方向のつながりから運用アカウントを発見してもらうのに役立ちます。
 
ハッシュタグは、1件の投稿につき最大30個まで付けることができます。企業運用アカウントであれば、なるべく多くのハッシュタグをつけて露出機会を増やすことを狙いましょう。4種類のハッシュタグをバランスよく配置し、ハッシュタグを複数付ける際は改行やスペースを入れて見やすくする気遣いも忘れてはいけません。

◎ポイント4:Instagramで炎上しないための対策を立てる
Instagramには、Twitterのリツイートのように情報を積極的に拡散する機能がありません。そのため、話題の広がるスピードはどちらかと言えば遅く、他のSNSに比べると「炎上」はしにくい構造になっています。また、Instagramユーザーは趣味・趣向というポジティブな要素でつながっているため、ネガティブな情報が少ない傾向にあります。一方で、今やInstagramを利用している芸能人・有名人は多く、コメント欄が少し荒れただけでウェブニュースなどおいて「炎上」と大きな見出しが躍ってしまうことも少なくありません。些細なことから炎上の標的にされる可能性もあるので、万が一のために対策を講じておくことはリスクマネジメントの一環として欠かせません。
 
Instagramの運用に限らずですが、人を不快にするような投稿は避けるように配慮することが大切です。具体的には、読み手を不愉快にさせる内容、差別的な内容、ブランドイメージを大きく損ねる内容を指します。これらは仮にすぐに削除したとしても、見てしまった人の心にいつまでも残ってしまい、運用アカウントにとってマイナスしかありません。Instagram投稿する前に必ず問題がないかチェックし、運用担当者がひとりの場合は社内の別の人間にも見てもらうなど、常にチェックを怠らないようにしましょう。どのような投稿が炎上につながるかを分析しておくことで、自社と運用アカウントを守ることができます。

◎ポイント5:インフルエンサー連携で相乗効果を狙う
Instagramの運用は自社アカウントで行うのが基本ですが、自社の知名度が低かったり、ブランド力がそれほど高くなかったりする場合、影響は限定的なものとなっています。よりリーチを広げるためにも第二、第三の施策を立てましょう。第二の施策として効果的なのが、インフルエンサー連携です。
 
Instagramのインフルエンサーは、ほかのSNSよりもユーザーの行動に影響力を持ち、ファンに行動変容を促す力を持っていると言われています。インフルエンサーに宣伝してもらうことで、商品の知名度が上がったり、購買行動を後押しする効果が期待できます。インフルエンサーは芸能人から一般人まで規模も形態もさまざまですが、共通しているのは、Instagramで「映える」投稿を心得ているということです。質の高い写真や動画による宣伝は高い反響につながりますし、運用アカウントのブランドイメージを大きく向上させることも可能です。自社のイメージに合ったインフルエンサーを見つけ、積極的に働きかけを行っていきましょう。
 
インフルエンサー連携で炎上するパターンとして、ステマ(ステルスマーケティング)を疑われてしまうケースがあります。ステマとは、企業からの依頼で商品PRを行っているにもかかわらず、それを隠してあたかも個人の感想のような形で宣伝することを指します。それ自体は違法ではないものの、自社や運用アカウント、PRしてくれたインフルエンサー自身のブランドイメージを著しく損ねるものです。依頼する際はインフルエンサーともしっかり認識を合わせ、企業からの依頼である旨を明記してもらう指示を出すようにしましょう。

◎ポイント6:投稿キャンペーンでユーザーを巻き込む
リーチを広げるための第三の施策は、投稿キャンペーンです。Instagramの投稿キャンペーンは、企業主催で投稿を募集するもので、応募の目印としてハッシュタグを使用するのが特色です。ハッシュタグを見たInstagramユーザーがキャンペーンに関心を持てば、「自分も投稿してみよう」となり、どんどん参加者が増えていきます。「いい作品を作りたい」というモチベーションを持ったユーザーが多いInstagramだからこそ、効果を実感できる施策と言えます。
 
投稿キャンペーンに参加したInstagramユーザーは、キャンペーンの詳細や応募方法を調べたりする過程で、自社の商品やブランドを自然に認知するようになります。応募特典や景品を送るためという名目で運用アカウントをフォローするよう促すので、フォロワーの増加も期待でき、応募作品が多ければ話題にもなりやすいのもメリットです。良質な素材が集まりやすく、応募作品の二次利用にも適した条件が揃っています。どのようなキャンペーンを打てばユーザーが喜んでくれるか、タイミングや傾向を分析して実行するようにしましょう。

◎さらなる効果を狙うなら、費用をかけてInstagram広告
第二、第三の施策に加えて、さらに広範囲にリーチを広げたいのであれば、費用をかけてInstagram広告を始めることをおすすめします。「広告」と聞くとあからさまなPRをイメージするかもしれませんが、Instagram広告はフィードの間に投稿に混じって表示されるため、ユーザーの違和感なく受け入れられやすいのが特徴です。
 
Instagram広告の運用をはじめるためには、Instagramのアカウントをプロアカウントに切り替える必要があります。プロアカウントに切り替えたら、まずInstagramインサイトを利用してユーザー情報を分析することからはじめましょう。Instagramインサイトは、投稿ごとのリーチ数やプロフィール画面を見られた数など、Instagramのユーザー行動に関するさまざまな数値を確認することができます。しっかりと分析を行って適切なターゲットを定めたら、いよいよInstagram広告の設定を行います。
 
Instagram広告は個人でも運用が可能ですが、インサイトの数字を細かく分析して設定に反映していく作業はなかなか大変です。「効果は出したいけれど、それほど時間をかけたくない」ということであれば、広告運用の専門的知識を持ったコンサルティング会社などに依頼することを検討しましょう。Instagram広告だけでなく、SNS運用の効果的な運用のアドバイスを提案してくれます。
◎まとめ
ここまで、企業価値を高めるためのInstagram運用についてご紹介しました。Instagram上では誰もが表現者であり、企業アカウントであっても1ユーザーとしてほかの表現者を尊重することを忘れてはいけません。そのうえで、企業価値を高め日常的にユーザーリサーチすることで運用に反映させていく、細やかなオペレーションを続けることが大切です。
 
とはいえ、運用アカウントの施策からインフルエンサー連携、キャンペーンまで、運用担当者が全部をこなすのは限界があります。当社はInstagramをはじめSNSマーケティングのプロフェッショナルがサポートできる体制が整っています。そのほか、販促のための効果的なSNS運用から商品の仕入れ・出荷まで、リソースや組織を拡大するための効果的な提案が可能です。お気軽にお問い合わせください。
 

しっかりヒアリングして
解決のご提案
しっかりヒアリングして解決のご提案
Web集客の課題解決任せて下さい!
Web広告分析無料で行います
お客様の推奨媒体、推奨予算お教えすることも可能です
無料相談・お問い合わせはこちら

電話又はWeb会議(zoom)可能