ブログ
工務店こそInstagramの活用を!集客できる6つのポイント
Instgram運用
2020年からはじまったコロナ禍の影響により、時代は一気にデジタルマーケティングへシフトしました。対面による信頼関係で成り立っていた工務店でも、ビジネスをソーシャルメディア化しなければ縮小する一方です。「工務店にソーシャルメディアなんて必要ない」と感じられるかもしれませんが、実は工務店こそソーシャルメディア(SNS)での集客施策を打つべきなのです。
数あるSNSのなかでもInstagramを活用し、工務店の独自カラーをアピールしましょう。本記事では、これからの工務店のビジネスモデルとして、Instagramによる集客施策についてご説明します。
数あるSNSのなかでもInstagramを活用し、工務店の独自カラーをアピールしましょう。本記事では、これからの工務店のビジネスモデルとして、Instagramによる集客施策についてご説明します。
◎Instagramは工務店に最適の営業ツール
ソーシャルメディア時代である昨今、スマートフォンは私たちにとって必須アイテムとなりました。2021年度のスマートフォン利用動向によると、利用時間の割合は「2時間以上3時間未満」が19.7%と最も高く、次いで「1時間以上2時間未満」が16.3%、僅差で「3時間以上4時間未満」が16.1%という結果となりました(参考:MMD研究所「2021年度:スマートフォン利用者実態調査」による)。さらに、スマートフォンで最もよく使用するアプリに関する調査では、「動画」30.0%に次いで「SNS」が29.4%となっており、多くの人が長い時間をスマートフォンの前で過ごし、なかでもSNSをよく利用しているという現状が分かります。
今や多くの人が、必要な情報はスマートフォンのSNSから得ている実態が明らかになりました。若者になればなるほど、GoogleよりもSNSで検索する傾向にあります。彼らが欲している情報は、テレビなどかつての大メディアが提供する単なる事実ではなく、口コミ、感想、ちょっとした裏情報など、事実の周りにあるプラスアルファの情報なのです。
では工務店に対して、人々が求める情報とは何でしょう。たとえば施工後の出来映えやお客様の満足感、工務店が丁寧に対応してくれるか、大工さんの態度はどうか、アフターケアはちゃんとしているか、施工後の使用感はどんなか…。もちろん工務店は家を建てることがメインですが、施工以外のさまざまな対応を人々は知りたかっているのです。
Instagramは、写真・動画投稿が中心のSNSです。文章よりも見た目が重視される非言語コミュニケーションが特徴で、写真1枚あれば、工務店の持つ雰囲気やニュアンス、隠れた要素を伝えることができます。前述の調査において、Instagram利用者を対象に「Instagramがきっかけで商品を購入したことがあるか」という設問がなされており、38.0%もの人が「購入したことがある」と回答しています。Instagramは、顧客の購入欲求を下支えする営業ツールになりうるのです。
住まいからはじまる人々の「くらし」に対し、ビジュアル面からライフスタイルを提案し働きかけていくことが、工務店の集客施策の第一歩です。工務店がInstagramを営業ツールとして活用するために、これから挙げる6つのポイントを見直してみましょう。
◎ポイント1:運用担当者の重要な作業は「運営」と「効果測定」
工務店がInstagramアカウントを運用する場合、行うべき作業は大きく分けて4つあります。
1.写真や動画の撮影、加工
2.Instagramに投稿
3.フォロワーなどInstagramユーザーと「いいね」などでコミュニケーション
4.指標の推移の測定、分析
さらにこれらは作業内容から、運営フェーズ(1.2.3)と効果測定フェーズ(4)に分けることができます。運営フェーズはInstagram投稿に関わる日常的な作業、効果測定フェーズは「2週に1回」のように定期的に行うものです。Instagramに日々投稿することも大切な作業ですが、特に重要なのは効果測定フェーズです。分析を繰り返していくことで、効果的な改善サイクル(PDCAサイクル)が回るようになります。
客観的な効果測定を行うためには、できればInstagram運用チームを2人以上に編成し、運営フェーズと効果測定フェーズを別の担当者に割り振るようにします。すべてのメンバーが専任でなくてもいいので、デスクワークのチームがあればそちらにお願いするなど、工務店の体制に応じて適切な分担を検討しましょう。Instagram運用にリソースを割くのが難しい場合は、担当者1人でも可能ですが、運営フェーズと効果測定フェーズは作業としてきっちり分けるようにします。また、効果測定の結果は必ず工務店のほかのスタッフと情報共有をしておくことが大切です。チーム内での定期的な情報や目標の共有は、お互いの作業に対する理解の促進につながります。
◎ポイント2:プロフィールに情報を集約させてフォロワー増を狙う
Instagramは写真と動画がメインのSNSなので、アカウントの情報を伝えられる箇所がプロフィール画面にしかありません。工務店の特徴や強みなど、詳細の情報をアカウントに集約させておきましょう。投稿を見て興味を持ったInstagramユーザーは、プロフィール情報を確認してフォローするかどうか判断します。そのわずか数秒の間に、ユーザーに「ちょっといいかも」と思わせるプロフィールに仕上げておくことが重要です。
「名前」の項目には、ブランド名や憶えてほしい工務店の正式名称を付けます。
「ユーザーネーム」はいわゆるアカウント名で、InstagramのIDにあたります。検索やメンションに使われるので、工務店ということが分かり、かつ入力しやすいものにします。
「ウェブサイト」には、工務店のウェブサイトのURLを入れます。Instagramは通常投稿に外部リンクを貼れない構造になっており、プロフィールは外部へアクセスできる数少ない場所です。Instagram専用のランディングページを作るなど、戦略的に利用すれば効果が上がります。
「自己紹介」に入力できる文字数は150字と少ないので、工務店の特徴や売りを端的に表すキーワードを組み込みます。プロフィール画面を訪れてくれたInstagramユーザーがパッと見て関心を持てるように、改行を入れるなど見た目にも工夫しましょう。
「プロフィール写真」はInstagramのアイコンになるものです。企業ロゴやマスコットキャラクターなど、自らの工務店と認識してもらえるアイコンを設定します。「プロフィール写真=工務店の中の人」と認識されるので、人間味の感じられるプロフィール写真を選んでおけば、ユーザーアクションのハードルが下がります。
◎ポイント3:インスタジェニックな投稿でユーザーを惹きつける
Instagramで映える被写体のことを「インスタジェニック」と言います。Instagramと、写真映えすることを意味する「フォトジェニック」を合わせた造語です。Instagramでは、パッと目を引いたものに「いいね」やフォローなどのリアクションがつきやすく、そのような投稿はインスタジェニックなものが多いと言えます。
Instagramユーザーが「目を止める」写真の条件は2つあります。1つは、自分の好きなもの、持っているものや興味があるものなど、自分に関係あると認識できる内容です。工務店に関連するものであれば、たとえばDIYが趣味のユーザーならオシャレな家のエクステリア、お花を育てるのが好きな人なら花壇が美しい庭の写真などがあげられます。もう1つの条件は、純粋に写真がきれいで引き込まれる内容です。お城のような豪華なお屋敷、美しく統一されたインテリアなど、工務店が追及しているものやイメージを具体的に表したものがそれに当たります。あらゆる顧客のニーズに応えられるように、さまざまなパターンの素材を準備しておくと良いでしょう。
Instagramにはカルーセルという機能があります。1度の投稿で写真や動画を最大10枚まで同時に投稿できる機能で、スワイプするたびに切り替わります。通常投稿よりエンゲージメントを高められる可能性があり、ユーザーに情報を深堀りして知ってほしいときに利用すると効果的です。「この工務店はこういうこともやっているんだ」とユーザーが理解を深めてくれるような構成を考えましょう。
◎ポイント4:長方形の投稿でほかのInstagram投稿と差をつける
初期のInstagramで投稿できる写真は正方形のみでしたが、2015年8月のアップデートから長方形も投稿可能になりました。正方形写真はポラロイドカメラのようなおしゃれな印象を与えますが、長方形写真にすればガラッと違った印象を与えられます。工務店が大々的にアピールしたい商品などに絞って、効果的に利用しましょう。
横長の写真は、ユーザーが普段見ている風景を切り取ったような構図で、見た人に安心感を与えます。工務店が手掛けた家の外観を広く見せたいとき、リビングや内装の落ち着いた雰囲気を強調したいときなどは横構図が良いでしょう。縦長の写真は、横長の写真に比べて視界の範囲が狭まり、視線を写真の中心に注目させる効果があります。工務店がはじめて行う注目施策やアイテムのPRに使えば、写真がグッと引き立ちます。
写真よりさらに変化を表現したいときは、動画機能を使います。Instagramの動画は、フィード投稿、ストーリーズ投稿、リール投稿の3種類があり、最大60秒の動画投稿が可能です。フィード投稿の動画は自動再生されるので、スクロールしているときに動き出し、写真投稿以上にユーザーの目を引くことができます。工務店が手掛けたさまざまなアイテムを使った動画を作成し、Instagramユーザーの注目を狙いましょう。
◎ポイント5:Instagramユーザーと地道なコミュニケーションをとる
Instagramは写真や動画の投稿が基本ですが、同時にコミュニケーションツールでもあり、フォロワーやファンとの交流が欠かせません。せっかく工務店のアカウントに興味を持ってコメントを書いてくれたユーザーでも、返事がなければ離れて行ってしまいます。Instagramのコメントには必ず返信をする、積極的に「いいね」をつける、アカウントをフォローするなど、丁寧なコミュニケーションを心がけ、地道にフォロワーを増やすことを意識します。規模の小さい工務店ほど、丁寧なやりとりで「人」を強く印象付けることが大切です。
Instagramでユーザーとのコミュニケーションをするうえで、避けては通れないのがクレーム対応です。Instagramには「リツイート」「シェア」のような情報を拡散する機能がないので、ほかのSNSに比べると比較的炎上しにくいですが、リスクがゼロなわけではないので対策は必要です。家という大切な資産を作る工務店だからこそ、クレームには誠実に真摯に対応する姿勢を見せましょう。隠しておきたい問題であっても、コメント欄で丁寧に対応することが、結果的にInstagramユーザーの信頼を得ることにつながります。あまりにも悪質なコメントを繰り返すユーザーがいる場合は、Instagram社に報告して対処を依頼しましょう。
◎ポイント6:Instagramインサイトで効果測定
工務店のInstagramアカウントは、プロアカウントに切り替えることにより、さまざまな機能が使えるようになります。切り替えは無料で行えるので、よりビジネスツールとして活用するためにも、プロアカウントへ切り替えましょう。
プロアカウントに切り替えると、Instagramインサイトを利用することができます。Instagramインサイトは、Instagramが公式に提供している分析ツールで、プロフィールへのアクセス、フォロワーの増加数、リーチ数、インプレッション数など、さまざまな数値を確認することができます。InstagramインサイトのデータはInstagramアプリで確認することができますが、データの保存はできません。工務店アカウントの今後の運用や分析に必要となるものなので、Excelなどに記録して別途残すようにしておきましょう。
Instagramインサイトで、工務店が特に見るべき指標は、フォロワー数とエンゲージメント数(いいねやコメントの数)です。これらの数字が向上していれば、工務店の認知度やイメージ向上に効果が出ていると判断できます。逆に数字が変わらない、下がっている場合は、Instagramに投稿する時間を反応が多い時間帯に変えてみる、ハッシュタグを違うものに見直すなどの対策を試します。Instagramで集客施策をしたからと言って、すぐに売り上げに結びつくものではありません。成果は長い期間を経てじわじわと増えていくものなので、長期戦で考えて分析を続けていく必要があります。
◎より効果を出したいならInstagram広告
工務店のInstagram運用で、さらに成果を出したい!ときは、プロアカウントに切り替えることで利用できるInstagram広告をはじめましょう。費用は掛かりますが、一般のInstagram投稿に混ざって広告が出てくるので、良くも悪くも無視されにくく、注目を集めやすい内容で出稿すれば大きな反響が期待できます。工務店に応じた目的や予算、ターゲットなどを細かく設定し、Instagramインサイトで分析し広告に反映していくことで、少しずつ、確実に効果が出てきます。
とはいえ、Instagramの運用や効果測定や分析にはそれなりのマンパワーが必要で、成果が実感できるまでには長い時間が必要です。「Instagramにそこまでリソースは割けない」とお困りの工務店もあるかもしれません。自社だけでは限界だと感じたなら、Instagramマーケティングに強い会社に依頼することをおすすめします。工務店の実情に寄り添った、さまざまな提案をして問題を解決してくれることでしょう。
◎まとめ
Instagramは工務店も含め、さまざまな業種で活用することが可能です。ポイントを押さえることによってPRや集客につながりますが、より効果を出したい場合は広告運用も1つの手段です。当社はInstagramだけでなくTwitter、YoutubeなどSNSマーケティングの実績が多くあります。専門的知識を持ったスタッフが、Instagram運用を徹底的にサポートいたします。工務店のInstagram運用でお困りの際は、ぜひ問い合わせください。
しっかりヒアリングして
解決のご提案
解決のご提案