Instagramでフォロワーを増やす!重要な5つのポイント
Instagramは、全世界で10億人ものアクティブユーザーを抱える世界規模の写真・動画投稿SNSです。言葉を超えた視覚に訴える手法により大幅な売り上げアップが見込めるため、近年では多くの企業がInstagram運用に参入しています。Instagram運用で売り上げを伸ばすための第一歩は、自社アカウントのフォロワーを増やすことです。本記事では、企業のInstagramを運用していくなかで、フォロワーを増やすためのポイントを解説します。
◎Instagramはデジタル時代の有益なマーケティングツール
Instagramは、2010年10月にサービスをスタートしたスマートフォン向けSNSです。国内の利用者数は2019年3月の発表で3,300万人、現在もユーザー数を伸ばしています。Instagramの特徴は、動画と写真がメインの「非言語」メディアであるという点です。目にした瞬間に理解したり感じたりすることができ、他のSNSに比べて圧倒的に早い処理時間で投稿や反応ができます。この視覚という直感に訴えかける特性を生かし、Instagramをマーケティングツールとして活用する企業も増えています。
昨今では、商品を購入したらSNSに投稿してシェアするのがごく一般的になりました。このようなSNS時代のユーザー購買プロセスは、マーケティング用語でAISAS理と言われます。すなわち、Attention(注目)にはじまり、Interest(興味)からSearch(検索)を経てAction(購買)、さらにShare(共有)という5つの行動を指します。SNSは今やコミュニケーションをとるだけでなく情報を得るためのものであり、Instagramは視覚的に訴えられるという特性から多くの人に親しまれています。
現代の若い世代は、何かを調べる際にGoogle検索よりもSNSのタグ検索を利用する傾向があります。それゆえ、ハッシュタグが重要な役割を果たすInstagramをマーケティングツールとして使いこなすことは、より多くのユーザーに購買行動を起こしてもらえる可能性を秘めているのです。
ユーザーに購買行動を起こしてもらう第一歩は、フォロワーを増やすこと。Instagramには、ほかのSNSのように情報を拡散する機能がなく、ユーザーへのリーチ数を上げるにはフォロワーを増やすことが絶対条件です。次に、Instagramでフォロワーを増やすための重要なポイントを5つご紹介します。
◎その1:プロフィールの5つの項目にアカウントの情報を凝縮する
Instagramユーザーは企業の投稿に興味を持つと、アカウントのプロフィール画面を見てフォロワーになるかを判断します。その判断時間、わずか数秒。
このわずかの時間で、Instagramユーザーが「フォロワーになりたい!」と感じるプロフィール画面を作る必要があります。プロフィール画面に、Instagramユーザーが魅力を感じるすべての情報を詰め込みましょう。また、通常投稿とプロフィール画面には統一感を持たせるように心がけます。テーマ性がないとちぐはぐな印象を与えてしまい、フォロワー増加の機会を逃してしまいます。Instagramのプロフィール画面は、次の5つの項目から成り立っています。
〇名前
企業名やブランド名、ニックネームなどを入力します。
英数字やアンダーバーしか使えないユーザーネームとは異なり、日本語名も入力できます。検索してもらいやすいものを設定することで、フォロワーの獲得が期待できます。企業アカウントであれば、必ず「公式」であることを明記しましょう。
〇ユーザーネーム
Instagram内のIDに当たるユニークな文字列で、いわゆるアカウント名です。
英数字とアンダーバーを使用して設定します。通常投稿の際に1番上に表示され、一般的にはユーザーネームがアカウントとして認知されます。なるべく覚えやすいもの、検索してもらいやすいものを設定します。
〇ウェブサイト
企業のウェブサイトを1つ設定できます。
Instagramでは外部サイトに誘導できる手段が限られているため、ブランド公式サイトやECサイトなど、成果(コンバージョン)に結びつくURLを指定しましょう。Instagramユーザーからのアクセスと他を分けて計測したい場合などは、Instagram専用のLPを用意するなどするのも有効な手法です。
〇自己紹介
企業やブランドに関する説明文を設定します。
わずか150字しか入力できないので、Instagramユーザーが自らフォロワーになりたいと感じられる内容を端的に分かりやすく表現します。自社の特徴や強みなど、キーワードを多く使うことを心がけましょう。ビジュアル重視のInstagramでは、文字ばかりで読みにくい自己紹介は悪印象です。改行やスペースなどを盛り込み、「見た目」にも気を配ることがフォロワー増加につながります。
〇プロフィール写真
投稿の左上にいつも表示される、アカウントの「顔」と呼べるものです。
Instagramユーザーは、プロフィール写真に写っている写真を「中の人」として認識します。より親しみが感じられる写真を設定することで、「いいね!」やコメントなどのユーザーアクションのハードルが下がり、フォロワーの増加が期待できます。
◎その2:ハッシュタグを盛り込んだ投稿でアカウントの流入を増やす
Instagramには、TwitterなどほかのSNSのように情報を拡散する機能がありません。そのかわり、情報を横断的に行き来するための機能として、ハッシュタグ(#で始まる文字列)をつけて投稿するのが一般的です。ハッシュタグをたくさんつけたInstagram投稿ほど「いいね!」の付く数が増える傾向があるので、フォロワーの増加を考えるなら少なくとも10個程度はハッシュタグを設定するようにしましょう。ハッシュタグは最大で30個付けることができます。
自社の名前や商品名、ブランド名に関連するInstagramユーザーからの投稿は、自社に関することが話題に上がっているかどうかを計る指標の1つです。自社に関わるハッシュタグの出現率が多ければ多いほど、話題になったり認知度が高まっていることを意味しています。自社のInstagramアカウントへの流入が増えることになり、フォロワーの増加が期待できます。より多くの人に自社ブランドを知ってもらえるよう、ハッシュタグを最大限に活用しましょう。
◎その3:積極的なユーザーコミュニケーションでアピールする
Instagramでユーザーとコミュニケーションを取るための機能は、「いいね!」とコメント、フォロー、タグ付けです。あまり認知度が高くないアカウントであっても、くれたInstagramユーザーと積極的にコミュニケーションをとることで、徐々に認知度が上がり、フォロワーが増えていくものなのです。Instagramでは決して受け身にならず、積極的なコミュニケーションをとる姿勢をアピールしましょう。
自社ブランドに関連するInstagram投稿に「いいね!」をつける、コメントに対しては1件ずつ返すなど、Instagramユーザーと丁寧なコミュニケーションを繰り返すことが大切です。「1人1人のユーザーを大切にしている」という姿勢をアピールすることは、自社ブランドに興味を持ってもらうきっかけになります。
すでにフォロワーのユーザーであれば、自社ブランドの紹介や購入に一層力を入れてくれることが期待できます。自社ブランドを深く認知していないInstagramユーザーであれば、興味を持ってフォロワーになる可能性が高まります。また、自社に好意的な投稿をしている、あるいは自社に関連性の高いハッシュタグを使用しているインフルエンサー(SNSで影響力のあるユーザー)に対してアプローチを行うのも1つの手段です。多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーほど影響力は大きく、自社アカウントのフォロワーの増加が期待できます。フォロワーを増やすためには、地道で積極的な努力が不可欠なのです。
◎その4:Instagramインサイトでアカウントの分析をする
Instagramアカウントには、通常アカウントとプロアカウントの2種類があります。
企業でInstagramを運用する場合、通常アカウントでも問題ありませんが、より多くの機能を使えることができるプロアカウントへの切り替えをおすすめします。プロアカウントへの切り替えは、Instagramのプロフィール画面から無料で簡単に行うことができます。
プロアカウントに切り替えると、Instagramインサイトを利用することができます。InstagramインサイトはInstagramが公式で提供している分析ツールで、投稿ごとのリーチ数やプロフィールを見られた数、フォロワーの年齢や性別比、増加数などを見ることができます。よく多くのフォロワーを獲得するために、Instagramインサイトを積極的に活用し分析していきましょう。
Instagramインサイトは、Instagram運用の評価や改善に役立ちますが、アプリ上でデータを保存する機能がありません。画面のスクリーンショットを取ったりExcelに入力するなどしてデータを保存しておくと、効果測定の際に役に立ちます。手動での作業は大変なので、Instagram運用担当者の負担にならないよう配慮が必要です。なお、Instagramインサイトのほかにも、Instagramのデータ分析ができるIconosquare、Ink361といった外部ツールがあります。無料のものから有料のものまでさまざまですが、フォロワー増加のためにはデータの分析が必要不可欠なので、どのツールが適切か、利用しやすいかをよく検討するようにしましょう。
◎その5:参加型キャンペーンを企画しフォローを条件にする
多数のフォロワーを獲得するために有益な施策として、ユーザー参加型のキャンペーンを企画するのも1つの方法です。自社アカウントやブランドに関連するテーマを決め、キャンペーン用のハッシュタグをつけてInstagramユーザーに写真を投稿してもらい、抽選や審査の結果でプレゼントを提供するというものです。キャンペーンの参加条件として、自社アカウントのフォロワーになることを入れておくことがポイントです。ここで自社アカウントのフォローを促す理由は、フォロワー増加の施策としてはもちろんですが、プレゼント送付の際に「Instagramダイレクト」というメッセージ機能を利用することになり、フォロワー状態のほうが使いやすいためです(フォロワー以外からのメッセージは通知がされず気づかれにくいという特徴があります)。
景品代などのコストはかかりますが、参加者が増えればその分フォロワーが増えるため、簡単かつ効果的な施策と言えます。キャンペーンの内容によっては盛り上がって話題に上がりやすくなり、ハッシュタグ検索の機会が増えてフォロワー増加が期待できます。さらにメディアに取り上げられるなど、いわゆる「バズった」状態になれば、短期間で多数のフォロワー増加が見込めるのです。
キャンペーンとして企画する内容やプレゼントは、Instagramユーザーが自社ブランドをイメージしやすいものに設定する必要があります。内容がいまいちであれば、キャンペーンが終わってからフォローを外されてしまうでしょう。自社ブランドの認知度が上がりフォロワー増加が期待できるよう、企画からしっかり考えることが大切です。
◎さらにフォロワー増加を狙うならInstagram広告
Instagramでフォロワーを増やすための5つのポイントをご紹介してきましたが、さらに高い効果を狙いたいと考えるなら、Instagram広告を検討してはいかがでしょうか。
Instagram広告は、プロアカウントに切り替えることで利用できる機能の1つで、コストはかかりますが、時間と手間を省いて短期間で多数のフォロワー獲得が可能になります。Instagram広告では、アカウントのフォロワーかそうでないかに関わらず、フィード上に通常投稿と一緒に広告が出る仕様になっており、良くも悪くも無視されにくいのが特徴です。
Instagram広告は通常投稿とは異なり、ユーザーに「もっと見たい!」と深掘りを期待させる素材を用意することで効果を発揮します。広告の目的やオーディエンスを意識したターゲティング設定を行うことで、一段階上のフォロワー獲得が期待できます。
◎まとめ
Instagram運用は、コストを掛けなくても地道な努力や丁寧な分析をしていくことでフォロワー増加は見込めます。しかし、短期的かつ効果的にInstagram運用を行いたいのであれば、コストを掛けたほうがより効率的と言えます。
とはいえ、分析や広告は一朝一夕で出来るものではなく、それなりのコツや知識が必要です。Instagramインサイトやそのほかの分析ツールのうち、どれをどのように使えば効果的な数値を抽出できるのか?あるいは、Instagram広告はどのように利用すれば効果的にフォロワーを増やすことができるのか?運用担当者の悩みは尽きないことでしょう。
当社であれば、InstagramをはじめSNSマーケティングに精通しており、専門家が丁寧に相談に乗って必要な施策をご提案できます。Instagramでフォロワーを増加させたいとお考えでしたらぜひご相談ください。
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