美容クリニックで集客を伸ばす！Instagram運用テクニック

人間の「美しくありたい」という欲求をかなえてくれる場所、それが美容クリニックです。美容に対する世の中の関心は高く、美容医療市場は拡大傾向です。宣伝しようと試みても、差別化が難しいのが現実ではないでしょうか。そんなときに活用してほしいのがInstagramです。
この記事では、美容クリニックがInstagramを利用して効果的に集客するテクニックをご紹介します。

◎美容クリニックがInstagramを活用するべき理由とは

人はだれしも「美しくありたい」「若く見られたい」という願望を胸のどこかに秘めているもの。美容クリニックは、そんな深層的欲求をかなえてくれる場所です。
一方で、よく知らない人にとって、そこを訪れるハードルは決して低いものではありません。興味はあっても足を運ぶ勇気がないという人も多いのが現実です。そんな敷居が高い美容クリニックの印象を変えることができるツールこそ、Instagramです。

 

Instagramは、2010年10月にサービスを開始したスマートフォン向けの写真SNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）です。2012年にはFacebook社に買収され、大きなニュースになりました。全世界のInstagramユーザー数は2018年時点で10億人を突破しており、国内の月間利用者数（MAU）は3,300万人を突破しています（2019年6月時点）。
今や最も勢いのあるSNSのひとつであるInstagramですが、その特徴は何といっても写真と動画がメインのビジュアル重視であるという点です。言語を必要としない直感的メディアだからこそ、ユーザーが「今」なにを求めているかをダイレクトにキャッチでき、同時に発信することができるのです。

 

Instagramのメインユーザー層は20代から30代であり、女性からの支持が高いのも特記すべき点です。美容クリニックに積極的に通いたいと考える多くは女性であり、今や主流となった「プチ整形」のような施術を求めるのは若年層に多いことを考えれば、Instagramを利用した宣伝がいかに効果を発揮できるかは想像に難くないでしょう。

 

Instagramユーザーの多くは、Instagramを「自己表現」できる大切な場所として認識しています。１つ１つに思いを込めて投稿しているユーザーには美容に関心が高い人も多く、視覚的に効果を見せることで「もっと美しくなりたい」という欲求を喚起させることができます。
また、サービスをビジュアル的に紹介することにより、それまで美容クリニックに関心が薄かったユーザーを引き寄せる効果も期待できます。Instagramは、戦略的に運用すれば大きな宣伝効果が得られる集客ツールなのです。

 

誰でも無料ではじめられるというのも、Instagramをおすすめする大きな理由です。宣伝にあまりコストをかけたくないという小さな美容クリニックでも、Instagramであれば手軽にはじめることができます。

 

美容クリニックでInstagramをはじめたなら、まずは１つ１つの投稿を丁寧にアップすることを心がけましょう。Instagramユーザーは、写真や動画の「キレイさ」だけではなく、アカウントが持つ全体的な雰囲気や統一感、センスを見ています。Instagramでさまざまな工夫をすることで、美容クリニックの印象を身近なものに変え、認知度を上げることができるのです。次に、美容クリニックがInstagram運用で行うべきテクニックを５つご紹介します。

◎テクニック１：写真や動画で「こんなに美しくなれる」をアピール

写真や動画がメインのInstagramでは、美容クリニックに通うことで得られる効果を視覚的に伝えることができます。美容クリニックに通った前と後との写真を並べてInstagramに投稿し、「こんなに美しく変わった！」というアピールをすれば、どの美容クリニックに通おうか検討段階のユーザーの手を止めることができます。また、美容クリニックに詳しくないユーザーに対して「こんなサービスがあるよ！」とアピールをするためにも、写真や動画を利用するのが効果的です。日常的に気になっている部分、たとえば目元、しわやしみ、肌質などについて「美容クリニックに通えばこんなに変われる」とInstagramにビフォーアフターを示すことで「自分も通ってみたい！」と興味を喚起することができるのです。美容クリニックによって施術内容もさまざまなので、うまく特色を出した投稿を心がけましょう。

 

Instagramは写真や動画がメインなので、文字はあまり重視されない傾向にあります。しかし美容クリニックにおいては、通うことで得られるメリットを伝えるために、キャプションに補足説明を入れることが欠かせません。投稿で紹介されたサービスや施術を見たInstagramユーザーが「自分にもできるの？」「費用は？」「どのくらいの期間通わなければいけないの？」と疑問を持ったとき、キャプションを見れば疑問が解決するように工夫しておくことが大切です。数字データを具体的に記載することは、見た人に安心感を与えます。

 

美容クリニックで新しく導入した機材、特にアピールしたい設備などがある場合に、Instagramで詳細を紹介しておくことも有効な手段です。Instagramユーザーが「自分も利用してみたい」と感じるポイントがどこにあるかをよく研究し、外観、設備やスタッフなどさまざまな角度から美容クリニックを紹介しましょう。

◎テクニック２：「このくらいなら通えそう」と通院のハードルを下げる

美容クリニックに興味はあっても「実際に行くのはちょっと…」と考える人は多いのではないでしょうか。このような人は「値段が高すぎるのでは？」「自分には敷居が高すぎるのでは？」と考えて通えずにいますが、不安が解消されれば美容クリニックに足を運んでくれる可能性を秘めた潜在的顧客です。美容クリニックはもっと身近なものであることを、Instagramで積極的に発信していきましょう。

 

よく知らない人が想像する美容クリニックとは、メスを使って仰々しく手術をする場所かもしれません。しかし今の主流は「プチ整形」と呼ばれる、メスを使わない美容医療です。メスを使った手術であれば数万〜数十万円かかる費用が、プチ整形なら1万円を切ることもあり、身体的にも金銭的にもやさしいのがメリットです。Instagramを利用するユーザーは「プチプラ」（＝低価格）を好む若い女性が多く、手が届きそうな金額設定をInstagram投稿で積極的にアピールすることは、「このくらいなら私でもできそう」と通院のハードルを下げることができます。

 

さらに通院のハードルを下げるInstagramテクニックとして、施術中の様子を写真や動画で投稿します。未経験の人にとって、そこは未知の場所。不安を和らげて来院を促すために、美容クリニックの明るい雰囲気を前面に押し出す必要があるのです。また、Instagram投稿を見て来院してくれたユーザーに対しての特別なサービスなどがあると、より興味をひきやすくなるでしょう。

◎テクニック３：ハッシュタグを利用して関心があるユーザーを誘導する

Instagramを語るうえで欠かせないのが、ハッシュタグです。ハッシュタグとは「#」から始まるキーワード文字列のことで、それぞれにリンクがついており、同じハッシュタグの付いたInstagram投稿を検索できる仕組みになっています。同じ興味・関心の持った者同士がつながるためのツール、それがハッシュタグです。分からないことはGoogle検索でなくInstagram検索で調べる人が多いなか、このハッシュタグの活用こそが、美容クリニックアカウントへのユーザーの流入を増やし、認知度を上げるカギになるのです。

 

Instagramのハッシュタグは、１つの投稿に最大30個まで付けることができます。美容クリニックのアカウントであれば、最低でも10個以上は付けてほしいところです。写真や動画がメインのInstagramにおいて文字情報が多いのは好まれませんが、ハッシュタグであればたくさん付けてあっても無視できるので問題ありません。

 

ハッシュタグは「ユーザーが今関心のあるもの」を反映しています。したがって、利用すると同時に、常に調査し分析することが欠かせません。今世の中で話題になっているInstagramキーワードが、美容クリニックに関連していないかを常に調査しておきましょう。「＃脱毛」「＃美容医療」「＃レーザー治療」などの大きなキーワードを入れた際に、自分の美容クリニックが検索結果として出てくるかチェックし、出てこなければ問題点を分析して改善します。競合他社が出てきた場合は、自分のところと何が違うのかを分析して、さらに改善を加えていきます。1つ１つチェックして改善していくことが、Instagram運用においては非常に重要になってきます。

◎テクニック４：インフルエンサーを起用して知名度アップ

写真や動画投稿が中心のInstagramでは、スキンケアやコスメなどの美容ジャンルは特に活気があり、多くのインフルエンサーが存在します。インフルエンサーとは、ほかのユーザーへの影響力が強いとされているユーザーのことを指し、数多く抱えるフォロワーに行動を促すことができる力を持っています。

 

またインフルエンサーはInstagramに精通しており、いわゆる「インスタ映え」する写真や動画のテクニックを持っています。インスタグラマーの投稿する質の高い写真や動画はフォロワー経由で広く拡散され、美容クリニックの知名度アップにつながります。今や絶大な宣伝効果を生み出すインフルエンサーを味方につけ、美容クリニックの魅力を存分に宣伝してもらいましょう。

◎テクニック５：Instagramの分析ツールで効果測定を実施する

美容クリニックがInstagramを運用するにあたって、ただ単に写真を投稿するだけでは成果が伴いません。Instagram運用において行わなければいけない作業は大きく分けて4つあり、「写真撮影」「投稿」「コミュニケーション」「効果測定」です。特に最後の効果測定は重要で、他と分けて行う必要があります。効果測定には、Instagram専用の分析ツールを利用します。

 

最も手軽に利用できる分析ツールは、Instagramアカウントを「プロアカウント」に切り替えることで利用可能になるInstagramインサイトです。Instagramインサイトは、Instagram公式が提供している分析ツールで、投稿ごとのリーチやフォロワーの増加数など、Instagram運用で注視すべき指標を見ることができます。Instagramを利用している誰でも無料で利用できるため、分析に不慣れな初心者でも手軽に導入することができます。

 

効果測定は継続的に数値の推移を確認していく必要があり、データを蓄積して分析することが不可欠です。前述のInstagramインサイトにはデータ出力機能がなく、データのバックアップはすべて手動で行う必要があります。長期的な分析を行っていると、機能が足りないと感じるかもしれません。その場合は、Instagramインサイト以外のツールの導入を検討してもよいでしょう。「Iconosquare」「INK361」など、有料のものから無料のものまでさまざまな種類の分析ツールがあります。

◎さらに効果を出すなら、コストをかけてInstagram広告

効果測定と同時に行うとさらに効果を発揮する施策がInstagram広告です。Instagram広告はプロアカウントに切り替えると利用できる機能で、ユーザーのフィードに通常投稿と混ざって表示される広告です。コストはかかりますが、短期間で大きな宣伝効果が見込めます。

 

Instagram広告の大きな特徴は、外部へのリンクを設置することができる点です。Instagramの通常アカウントでは、プロフィール画面のURL以外に外部へのリンクを設置できない仕様になっていますが、Instagram広告を設定すれば、美容クリニックの「申し込み画面」「問い合わせ画面」などへ直接誘導することができます。もう1つの特徴は、フォロワー以外の広いターゲットにリーチできる点です。通常Instagramのフィードには、フォロワーの投稿しか表示されません。Instagram広告であれば、フォローしている、していないに関係なく、年齢・性別・地域や興味に応じてターゲットを絞って表示できるため、リーチを大幅に上げることが可能になります。美容クリニックの認知度を一気に上げることが期待できるのです。

◎まとめ

美容クリニックのInstagram運用は、コストをかけずに気軽にできるのがメリットですが、コツコツと時間をかけて取り組む必要があります。短期間で大きな成果を出したいのであれば、多少コストをかけて広告を利用することを検討すべきです。もし「広告のことはよくわからない」とお困りでしたら、Instagramマーケティングのプロに相談してみましょう。当社はInstagram運用から分析、広告出稿まで、ご相談に応じて丁寧なアドバイスでサポートいたします。