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旅館・ホテルが実践するべきInstagram集客術
Instgram運用
旅館やホテルといった業界は、Instagramで最もアピールしやすい分野の1つです。Instagramの強みである写真・動画によって与える視覚的インパクトは、施設の魅力をありのままに伝え、旅館・ホテルの認知度を上げることにつながります。この記事では、旅館・ホテルにこそ積極的に実践してほしい集客テクニックをご紹介します。
◎旅館・ホテルにInstagram活用をおすすめする理由
Instagramは、写真や動画を中心としたSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。世代や男女に関わらず世界中で広く利用されており、いま最も勢いがあるSNSの1つと言われています。原則として文章のみでは投稿できず、必ず写真や動画が必要になります。視覚が与えるインパクトは、文章よりはるかに強い印象を残します。
近年では新型コロナウイルスの影響から、Instagramで情報収集を行う人は増加傾向にあります。それに対応する形で、企業もInstagramをはじめとしたSNSでの情報発信に力を入れており、旅館やホテルも例外ではありません。言葉がなくともビジュアルだけで魅力を伝えられるInstagramでは、多くの情報を1度に伝えることが可能であり、時間や手間をかけることなく大々的な宣伝活動ができる集客ツールなのです。
一般的に旅館・ホテルの宣伝を考えたとき、多くは楽天トラベルやじゃらんなど、いわゆるOTA(Online Travel Agent)への掲載を検討するかもしれません。OTAへの掲載は集客面において非常に有益な施策ですが、反面それなりにコストがかかるのも事実です。その点、Instagramなら無料ではじめられ、情報を発信するだけであればコストがかかりません。無料で、かつ手軽に情報発信できるInstagramを活用すれば、旅館やホテルの最新の情報をユーザーにいち早く伝えることが可能となります。
Instagramのフィードで旅館やホテルの施設の外観の写真を投稿したり、ストーリーズで客室の「実は…」といった裏話を伝えたり、あるいはIGTVで温泉や食事の魅力を面白く伝えてみたりと、Instagramでさまざまな機能を活用して情報発信をすることは、まだ旅館やホテルを訪れたことがないユーザー、いわゆる「潜在層」の「行ってみたい!」という気持ちを喚起します。ビジュアル重視だからこそ伝えられる情報を駆使して、Instagramで効果的な集客を行いましょう。
◎旅館・ホテルが実践するべきInstagramテクニック
旅館やホテルがInstagramでの集客を考えたとき、ただ毎日写真や動画を投稿するだけでは大きな成果は得られません。より多くのリーチを広げたいなら、実践すべきテクニックがあります。今回はポイントを6つに絞って解説します。
〇その場所に行きたいと思わせる「売り」を作る
観光業界においてもInstagramを活用する動きは強まっています。Instagramで活用しやすい観光資源を有する旅館やホテルでは、ユーザーが「自分もこんな写真を撮りたい!」と思えるようなサンプルを投稿するのが1番効果的です。今や写真を撮りたいという欲求は、ユーザー行動を促す動機になるからです。
Instagramでもっとも強力な観光資源は、「めずらしい」ものと言われています。「自分もこの場所に行ってみたい」「同じような写真を撮ってみたい」「自分だったらもっとこう撮るのに」など、写真や動画を見たInstagramユーザーの願望や思いを刺激し、その場所に行かないと撮れない写真であることを強く印象付けることが大切です。旅館やホテルはInstagramに「映える」さまざまな資源を有しているので、上手に利用して集客へつなげましょう。そのためには、旅館やホテルの「売り」とは何かを細かく分析し、どれがInstagramユーザーの心に響くかを考えることからはじまります。
客室を例にあげると、お座敷の畳の美しさ、清潔でふかふかしているベッド、見た目かわいいアメニティ。お部屋から見えるオーシャンビューや、季節によって異なる部屋からの景色や露天風呂の開放感など、伝えられる魅力は無限大です。また、一見気づかれにくいけれど、気を配っているポイントはどうでしょう。無料貸出の浴衣のバリエーション、ちょっとめずらしい屋外施設、雨の日の傘のサービスや、あるいは子どもへの応対など「この旅館(ホテル)、そこまでしているんだ」とInstagramユーザーの心を打つかもしれません。
見栄え的にも重要な食事はどうでしょうか。地元の食材を取り入れている、自家栽培、特別な食材のお取り寄せなど、旅館やホテルでの食事にこだわりを持っているInstagramユーザーの目を惹きつけられる可能性があります。
一方で、観光資源とともに存在する旅館・ホテルにとって、自分たちの利益だけを追求して広報活動を行っても、なかなか継続的な集客にはつながりません。同じ観光資源を有する旅館やホテル同士で協力しあい、Instagramで観光地全体の魅力をアピールしていくことが大切です。すぐに効果は出ないかもしれませんが、観光業全体の活性化につながっていくことになり、旅館やホテルにとっても有益な宣伝活動となります。
〇Instagram投稿のタイミングを工夫する
Instagramに限らずSNSでは、ピークタイムを狙って投稿するとリーチが増えやすい傾向があります。2020年6月の実態調査によると、Instagramの利用者数が多い時間帯は、平日の朝7〜8時、昼の12〜13時、または16時以降という結果が出ています。また、1日のなかで最もInstagramがアクティブになるのは夜20〜22時ごろとされています。仕事や学校の休憩時間、または通学・通勤時間帯、仕事や学校を終えたリラックスタイムがそれらにあたります。
リラックスしている状態の時、文字数の多い難しい内容の投稿を読みたいと思う人は少ないでしょう。余暇でInstagramをチェックしているリラックスタイムだからこそ、「これが欲しい」「ここに行ってみたい!」という率直な欲求に強く働きかけることができるのです。
旅館やホテルであれば、その場所に行ってリラックスタイムを過ごしてみたいと思わせる投稿内容にしましょう。キャプションには、大切な友達に語りかけるような気軽さで、柔らかい表現を心がけますが、フレンドリー過ぎるのは避けましょう。またInstagramでは、文字数が多いと最後まで読んでもらえない可能性があります。文字の密度は落とし、改行を適度に入れて見た目に見やすく旅館やホテルをアピールしましょう。
〇プロフィールから自社サイトへ誘導する
Instagramで旅館やホテルのアカウントに興味を持ったユーザーは、プロフィール画面を確認して、アカウントをフォローするかどうか決めます。旅館・ホテルのアカウントのフォロワーが増えれば、実際に足を運んでくれるInstagramユーザーも増えます。積極的にフォロワーを増やしていくために、Instagramのプロフィール画面を充実させましょう。
Instagramのプロフィールは、入力できる文字数が150文字と少ないのが特徴です。このわずかな文字情報の中に、Instagramユーザーが「この旅館をフォローしたい」「このホテル、いつか行ってみたい」と思えるような情報を詰め込む必要があります。旅館・ホテルの必要最低限な情報を、できるだけ短くわかりやすく、改行や絵文字なども交えて伝えましょう。Instagram内の検索に引っかかるよう、キーワードを散りばめておくことも効果的です。
Instagramのアカウントは、「プロアカウント」に無料で切り替えることができます。プロアカウントになると、電話番号・メールアドレス・住所といった、旅館やホテルにとって非常に重要な情報を入力できるようになるので、切り替えることをおすすめします。
〇ハッシュタグを活用して「つながり」を作る
「ハッシュタグ」とは「#」から始まるキーワード文字列のことを指し、Instagramにおいて情報を拡散させるための非常に重要なツールです。2020年10月のFacebook公式発表によると、日本のInstagramユーザーは、ハッシュタグ検索をグローバル平均の5倍も使っているそうです。ハッシュタグをうまく使いこなせるかどうかで、Instagramでリーチが増えるかどうかが変わると言っても過言ではありません。
Instagramユーザーの多くは、最新情報の確認や口コミを、店名やブランド名などの固有名詞ハッシュタグでチェックしています。したがって、トレンドやニュースなどをこまめに確認し、Instagramユーザーが旅館やホテルの情報をどのように検索するかを分析しておくることが大切です。または旅館・ホテル名を検索してもらうにはどうすればいいか、効率的な宣伝施策を検討しておきましょう。
Instagramのハッシュタグは、1つの投稿に30個まで付けることができます。今やハッシュタグのない投稿はほとんど見られませんし、ハッシュタグが多いほど「いいね」が増える傾向があります。旅館やホテルのアピールのために、できるだけ多くのハッシュタグを設定するようにしましょう。
自分の好きなもの、興味のあることでつながるInstagramだからこそ、ハッシュタグという緩やかなつながりによって、Instagramユーザーの心を引き寄せることができます。
〇インフルエンサー連携やキャンペーンで認知度を上げる
Instagramでは特に「インフルエンサー」と呼ばれるユーザーが強い力を持っています。インフルエンサーとは、Instagramユーザーの行動変容を起こす影響力を持つ人のことを指します。多くのフォロワー、ファンを抱えているインフルエンサーが、旅館やホテルのPRに協力してくれれば、そこに紐づく多くのフォロワーに見てもらうことができ、情報はさらに拡散していきます。大きな宣伝効果を発揮してくれるインフルエンサーと、上手に連携を取ることは、集客につながる大きな一歩です。
また、Instagramで投稿キャンペーンなどを実施し、旅館やホテルに関わる投稿を増やすこともリーチ増を期待できます。キャンペーンはInstagramユーザーを巻き込んで行われるので「撮りたい」「撮りやすい」テーマを検討することが重要です。また、覚えやすくユニークな、旅館やホテル専用のハッシュタグを作成することで、認知度を上げる効果が期待できます。応募の条件として旅館やホテルのアカウントをフォローすることで、フォロワー増も期待できます。ただし、キャンペーン終了とともにフォローを外されることがないよう、継続的にフォローしてもらえるInstagram投稿を心がけましょう。
〇Instagram広告で広くターゲットへリーチする
Instagramのアカウントをプロアカウントに切り替えることで、Instagramが提供する専用の分析ツール「インサイト」を利用することができるようになります。インサイトでは、通常アカウントでは見ることのできない分析情報、アカウントのプロフィール画面のインプレッション数、投稿のリーチ数など、旅館・ホテルのアカウントや投稿に関わる数値を確認することができます。
さらにプロアカウントに切り替えると、Instagram広告を利用することが可能です。Instagram広告はフィードに表示される広告のことで、フォローの有無関係なく、ターゲットを絞って表示することができます。旅館やホテルの利用客が多い年代、地域、性別など、細く設定ができるので、より効果的に集客することが可能になります。
Instagramインサイトで効果測定と分析を行い、Instagram広告で分析結果に絞ってターゲティングすることで、旅館・ホテルの認知度を大きく上げることが期待できます。
◎まとめ
観光産業は、ビジュアルを前面に押し出すことにより宣伝効果が期待できるので、旅館・ホテルがInstagramを活用することは、今や必須事項と言えます。とはいえ、Instagramのアカウント運用は気を付けなければならないことも多くあります。「どこから手を付けたらいいか…」と悩んでいる旅館やホテルの担当者の方は、運用のプロに相談してみると良いでしょう。当社は、InstagramをはじめとしたSNSマーケティングのノウハウがあります。Instagram運用や広告に関することは、お気軽に当社までご相談ください。
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