Instagramマーケティングを解説！集客に向いている業種や手法とは？

Webマーケティングには、Web広告やSEO対策などさまざまな施策がありますが、SNSを活用した集客も重要な施策のひとつです。映え写真をアップしシェアするためのツールだったInstagramも、ユーザー数の増加に伴い、集客に活用できるSNSとしてマーケティングに欠かせないツールとなっています。この記事では、Instagramを活用したマーケティングについて、向いている業種や商品、マーケティングの手法などをご紹介します。

◎Instagramマーケティングの特徴

Instagramマーケティングとは、Instagramを活用して企業のブランディング、店舗やECサイトへの集客、商品やサービスの販売などにつなげるための施策のことです。Instagramには、マーケティングに活用するために役立つさまざまな特徴があります。

 

Instagramは世界中で使用されているSNSで、ユーザー数は年々増加しているため、Instagramをマーケティングに活用すると、より多くの人に商品やサービスを知ってもらうことができます。またInstagramは画像を投稿するSNSなので、ブランドイメージを視覚的に訴えやすく、投稿に統一感を持たせることで世界観を演出することができるので、企業のブランディングに効果的です。

 

Instagramには、集客につながりやすい特徴もあります。画像を使って「使ってみたい」「行ってみたい」「食べてみたい」「やってみたい」とユーザーへ訴求しやすいため、ユーザーの購買意欲や来店意欲を高めることができます。ストーリーズなどの機能を使って最新情報をリアルタイムで伝えることもできるので、キャンペーンや新商品についての情報を簡単にユーザーへ届けることができます。

 

さらに、購買や来店につなげるための機能が多いという特徴もあります。Instagramのショッピング機能は、フィード投稿やプロフィール上にあるショッピングバックのアイコンから、ECサイトに直接移動できる機能です。投稿を見て、ユーザーが「買いたい」「欲しい」と思ったらすぐに購入へ進めるので、ECサイトを再検索する手間がなく、販売にいたる確率が高くなります。プロフィールから予約サイトへ移動できるアクションボタンは、「料理を注文」「予約する」といったボタンをプロフィール欄に設定できる機能です。提携している予約サイトは、飲食系や美容系など多数あり、Instagramから直接予約へすすむことが可能です。

◎Instagramマーケティングに向いている業種

Instagramには、マーケティングに活用するために役立つさまざまな特徴がありますが、Instagramを使ったマーケティングに向いている業種や商材でなければ、期待通りの成果を出すのは難しいかもしれません。業種によっては、InstagramよりもTwitterなどほかのSNSを活用する方が良い場合もあります。Instagramマーケティングには、どのような業種や商材が向いているのでしょうか。

 

どのSNSをマーケティングに活用するか検討する際は、SNS自体のユーザー層と商品やサービスのターゲット層が合っているかを考えることがポイントとなります。Instagramは、男女問わず幅広い年齢層に使用されているSNSですが、男性ユーザーよりも女性ユーザーの方が少し多いという特徴があります。また以前は、10代や20代の若年層ユーザーが多いSNSでしたが、30代や40代のユーザーも増加しています。そのためInstagramは、女性向けの商材やサービスとの相性が良く、コスメなど美容系の商品やファッションアイテム、料理、旅行、子ども用品などの商材に向いているSNSと言えます。

 

ほかにも若者をターゲットにした、プチプラコスメやファストファッションなどの商材とも相性が良いとされています。Instagramは世界中で広く使用されているSNSなので、外国人観光客をターゲットにした旅館やホテル、飲食店、観光などのサービス、海外からも人気の家電やエンタメグッズといった商材のマーケティングにも向いています。このように、集客したい商品やサービスのターゲット層とInstagramのユーザー層が合っていれば、Instagramを活用したマーケティングを行うことができるでしょう。

 

次に、Instagramがどのような目的で使用されているかも考えておきたいポイントです。Instagramには、ハッシュタグを使って検索できる機能が付いており、Googleのように情報を検索するためのツールとしても使われています。Instagramで検索されることが多いのは、趣味やグルメ、旅行、観光、エンタメ、美容、ファッションといったカテゴリです。Instagramを使って検索するのは、トレンドを知ることができるという理由や、趣味に合った商品やサービスを探しやすいといった理由があるようです。そのためInstagramで検索されやすい飲食店、トレンドや季節感のある商品、特定の趣味に特化した商材などもInstagramマーケティングに向いています。

 

Instagramは、画像や動画を使って投稿を行うため、視覚的に訴えやすいサービスや商品とも相性が良く「きれい」「かわいい」「美味しそう」「楽しそう」「面白そう」「あこがれる」といった感情を呼び起こすような画像や動画を効果的に用いることによって集客につなげやすくなります。

 

このようなポイントをふまえると、Instagramマーケティングに向いている業種や商材は、アパレルやカバン、アクセサリー、服飾小物などのファッション系、コスメやサプリ、美容院、ネイルサロン、エステサロン、ジム、ヨガ、エクササイズといった美容系をあげられます。また、カフェや居酒屋、レストランなどの飲食店やベーカリー、お取り寄せなど飲食系のサービスや商品とも相性が良いでしょう。旅行やホテル、テーマパークなどエンタメ関連の商材も、行ってみたくなるような写真を使いInstagramを通じて魅力を伝えることができます。

 

またECサイトで販売している商品も、背景や装飾にこだわったクオリティの高い画像、使い方を説明した動画などを活用して効果的にInstagramマーケティングを行うことができます。

◎視覚的訴求がしにくい商材はコンテンツマーケティング

Instagramマーケティングと相性がいいのは、写真や動画を使って視覚的に訴求しやすい商品やサービスなので、写真を撮って伝えるのが難しい商材はInstagramを活用することが難しいと言われています。

 

そのような無形財ビジネスには、金融系やカウンセリング、コーチング、ノウハウを教えるセミナーなどがありますが、写真で表現できない商材でもInstagramを活用して効果的なマーケティングを行うことができるのが、コンテンツマーケティングです。コンテンツマーケティングとは、ユーザーに価値あるコンテンツを作成し配信することで商品やサービスに興味を持ってもらい、集客につなげていくマーケティングの手法です。

 

コンテンツマーケティングは、ブログ記事や動画の配信などによって行われることが多いですが、テキストを入れて加工した画像を使うことで、Instagramを活用してコンテンツマーケティングを行うことができます。Instagramの投稿のトップ画像に、ユーザーが気になっている悩みや疑問などを載せて、投稿全体を見ると解決策となる情報が載せられているコンテンツを作り、ユーザーが悩みを解決したり役立てたりすることができる情報を配信します。

 

Instagramでコンテンツマーケティングを行う上で大切なのは、企業側が伝えたい情報を配信するのではなく、ユーザーが知りたい情報を配信することです。情報はインターネットを通してさまざまなところで得ることができるため、ユーザーが本当に有益だと感じる情報でなければ、商品やサービスの集客までつなげることができません。提供している商品やサービスのターゲットとなるユーザーがどんな情報を必要としているかリサーチし、よく考えて有益なコンテンツを発信するようにしましょう。

 

Instagramのコンテンツマーケティングは、トレンドに関係なく、同じ悩みを持っているユーザーへ長期的にアプローチできる手法です。またInstagramは、興味のあるアカウントをフォローしたりコメントしたりできるSNSなので、有益な情報を継続的に配信することで、アカウントのファンになってもらい、商品やサービスのリピーターとなってくれるユーザーを増やすことができます。エステサロンや美容院など視覚的に訴求できるサービスでも、画像だけの投稿に加えて「これくらい痩せた」「顔が小さくなった」など、写真と文字を組み合わせて分かりやすく伝えるコンテンツを混ぜることで、より効果的なマーケティングを行うことができます。

◎Instagramマーケティングの手法

Instagramマーケティングは、基本的に継続的なアカウントの運用によって行います。Instagramアカウントの運用は無料で行うことができるマーケティングの施策です。Instagramにはビジネスアカウントがあり、分析機能やショッピング機能などを使用することができるため、必ずビジネスアカウントで運用しましょう。

 

Instagramは通常のフィード投稿だけでなく、ストーリーズや動画、リール、LIVEなど活用できるフォーマットが多くあります。フィード投稿を定期的に行うだけでなく、ストーリーズでアンケートを取ってユーザーとコミュニケーションをはかったり、LIVEで商品の使い方を実際に示したりするなど、商品やサービスに合わせてInstagramのさまざまなフォーマットを積極的に活用できます。

 

また、通常のアカウント運用以外の施策として、フォロワーを増やすためのキャンペーンを行うこともできます。「フォロー&いいね」や「フォロー&コメント」をしてくれたユーザーへ抽選でプレゼントをするキャンペーン、実店舗やテーマパークなどで撮った写真を投稿してもらい、投稿してくれたユーザーへプレゼントをするキャンペーンなどを行うことができます。Instagramのキャンペーンでは、イベントの招待、サービスや商品のプレゼントなどができますが、金銭や金券などの受け渡しは規約違反となっているため注意が必要です。

 

ほかの施策として、認知拡大のためにInstagram広告を活用することができます。Instagramマーケティングでは、長期的にアカウントを運用する必要があり、すぐに効果がでにくいため、Instagram広告を活用することでフォロワー以外のユーザーへの認知を拡大することが可能になります。Instagram広告では詳細にターゲティングをして、商品やサービスを知ってほしいユーザーへ情報を届けることが可能です。Instagram広告の配信には、ストーリーズやフィード、発見タブ、リールの4つの配信面があり、ユーザーが情報を検索する際に配信したり、リアルタイムの情報を見る際に配信したりと、訴求したい内容に合わせて配信面を選ぶことができます。このようなさまざまな手法を活用するなら、効果的なInstagramマーケティングを行うことができるでしょう。

◎まとめ

Instagramはユーザー数が年々増加しており、集客につなげやすい機能や特徴が多いため、マーケティングに活用しやすいSNSです。女性をターゲットにした商品やサービス、画像を使って視覚的に訴求しやすい商材などに向いているSNSですが、コンテンツマーケティングなどさまざまな手法を活用して効果的なマーケティングを行うことができます。Instagramを活用した広告の出稿や運用代行など、マーケティング関する疑問やお悩みがありましたら、お気軽にお問い合わせください。