工務店がGoogleマップ集客をするメリットと無料でできること

ローカル情報との親和性が非常に高いGoogleマップは、工務店にとっても有益な集客ツールです。「地域名＋工務店」で上位表示されるよう対策するローカルSEOや、Googleマップ上に工務店情報が上位表示されるためのMEO対策など、Googleの無料の機能を積極的に利用することで、集客は確実に加速していきます。この記事では、工務店がGoogleマップで集客を行うメリットと、今すぐ無料でできることをご紹介します。

◎Googleマップは工務店の集客に最適

たとえばスマートフォンで「工務店」とキーワード検索すると、検索結果に関連する広告の次にはGoogleマップが表示され、地図上に付近の工務店情報が出てくるようになっています。検索結果としてGoogleマップで上位表示されれば、「今すぐに行きたい」と考えているユーザーニーズにマッチし、集客につなげることができます。スマートフォンやタブレットを利用するのが一般的になった昨今、このようなローカル検索による情報収集がユーザーの本当のニーズであり、地域に密着した工務店こそGoogleマップを積極的に導入するべきなのです。

 

キーワード検索結果としてGoogleマップ上に表示される工務店の店名や住所、電話番号といった情報は、Googleビジネスプロフィールという機能で登録されています。Googleビジネスプロフィールの情報はGoogleマップと連動しており、経路ですぐにルート検索ができ、ユーザーの「今すぐ行きたい」というニーズを叶える仕組みになっています。このようにGoogleマップ上の表示を最適化する施策をMEO＝Map Engine Optimizationと言います。工務店のように地域に密着した取り組みを行う店舗は、GoogleマップによるMEO対策を積極的に行っていくことで集客につながりやすくなります。

 

Googleマップは、衛星写真や航空写真、ストリートビューや360度のインタラクティブパノラマビューなど、地図アプリの常識を覆す多彩な機能が魅力です。さらにリアルタイムの交通状況やルート検索といった機能もあり、Googleマップを使えばあらゆる地域情報を知ることができるようになっています。「家の施工を依頼したい」と考えているユーザーのGoogleマップ上に自社の工務店が表示されれば、そしてその情報が詳細であればあるほど、自社へ問い合わせがくる可能性は高まります。世界的に利用率が高いGoogleマップだからこそ、工務店の認知を広げ集客につなげられるのです。Googleマップを活用して集客を加速していきましょう。

◎ローカルSEO対策に効果的なGoogleビジネスプロフィール

Googleマップは、Googleビジネスプロフィールと連動させることで高い効果を発揮します。GoogleビジネスプロフィールとはGoogleが提供するビジネスツールで、お店や商売をやっている人が店舗情報を表示させることができる登録システムです。日々の業務に忙殺されてインターネットによる情報提供まで手が回っていない工務店こそ、GoogleビジネスプロフィールとGoogleマップを活用しましょう。

 

GoogleビジネスプロフィールとGoogleマップを情報発信の発端に設定し、次にInstagramやTwitterといったSNS、さらに余力があればウェブサイトを充実させたり広告を出したりするという形で、段階を踏んで進めることで、確実に集客につながっていきます。有効な集客対策をしてこなかったという工務店は、まず無料ではじめられるGoogleビジネスプロフィールを使いこなし、Googleマップの集客につなげましょう。

 

Googleビジネスプロフィールにはさまざまな機能があります。投稿機能は最新情報やイベント、クーポンなどユーザーにとってお得な情報を発信する機能です。店舗情報機能は、店舗の名称やサービス提供地域、営業時間や定休日、電話番号、ウェブサイトといった基本的な情報を登録できます。ユーザーが工務店に来店しようと考えるときの連絡手段にもなるので、変更などがあれば必ず修正しておくべき部分と言えるでしょう。

 

Googleマップによる位置情報も、情報機能で登録することができます。インサイト機能を使うとユーザー動向を分析することができ、電話を掛けた件数、ウェブサイトを閲覧した件数、Googleマップでどのようなルート検索をされたかなどの詳細のデータを確認することができます。

 

クチコミ機能は、実際に工務店を利用したユーザーが感想や意見を自由に投稿できるものです。メッセージ機能はユーザーと直接チャットでやり取りができる機能で、写真・動画は写真や動画をアップロードする機能になります。商品・メニュー・サービス機能は、工務店のサービス内容を業種カテゴリごとに登録でき、ウェブサイト機能は、Googleビジネスプロフィールに登録した内容の簡易的なウェブサイトを作成できる機能です。Googleビジネスプロフィールのすべての情報をしっかり登録しておけば、Googleマップ上にも情報が表示されることになります。

 

Googleビジネスプロフィールの特徴は、キーワード検索すると通常の検索結果より上位に表示されることにあり、このような情報はローカルSEOと呼ばれています。工務店のように地域に密着している店舗は、GoogleマップによるMEO対策とともにローカルSEO対策をすることで、効果的に集客することが可能です。

 

◎工務店がGoogleマップで集客する3つのメリット

工務店がGoogleマップで集客するメリットは大きく3つあげられます。

 

〇メリット1：ライバルが少ない

スマートフォンが一般的になった昨今、外出先、移動中にキーワード検索して情報を収集することが一般的になりました。ユーザーはかつてのようにリンクをクリックしてネットサーフィンをすることが面倒と感じるようになり、多くのシステムではサイト内・アプリ内ですべての行動が完結できるようになっています。

 

つまり、ユーザーに工務店を知ってもらい来店を促すためには、Googleマップ上に必要な情報がすべて掲載されている状態にしなければならないのです。わざわざリンクをクリックして工務店のウェブサイトを見てくれることを期待しているだけでは、来店にはつながりません。Googleマップのアプリ内ですべての情報が完結していることが必要です。

 

インターネットマーケティングを行っている多くの企業は、検索結果として上位表示されるSEO対策をしています。しかし、GoogleマップによるMEO対策をしている工務店はまだ少なく、ライバルが少ない今がチャンスです。

 

工務店が今すぐにやるべきことは、Googleビジネスプロフィールに必要な情報を登録しておくことです。そうすることでGoogleマップ上に上位表示されることは十分可能になります。ライバルが少ないうちにGoogleマップ対策に取り組んでおくことで、ほかの工務店に先んじて効果的に認知を広げ、集客につなげることができるのです。

 

〇メリット2：通常のSEOより上位表示される

たとえば、「工務店」と入力してGoogle検索を行うと、Googleマップは広告のすぐ下に表示され、大手ポータルサイトなどSEO対策されたウェブサイトよりも上位に表示されることがわかります。工務店が集客を狙うなら、より上位に表示されることが何よりも大切ですが、多くの企業がSEO対策をしている今、知名度が高い大手サイトより検索上位に表示されることは至難の業と言えます。

 

そこで注目されているのが、GoogleマップによるMEOなのです。Googleマップの表示位置は高くユーザーの目に入りやすいので、これまでどおりのSEO対策に励むより効果的と言えるでしょう。Googleマップ対策をしっかり行い「すぐに電話がかけられる」「リアルタイムの営業時間がわかる」「商品やサービスの情報がわかる」状態にしておきましょう。

 

Googleマップに工務店情報が表示されたとき、ユーザーが特に重視するのがクチコミ機能です。クチコミの内容を参考にしてお店を決めるユーザーは多く、クチコミ投稿がない工務店は来店する候補に入らない可能性があります。Googleマップのクチコミ投稿数を増やせるようユーザーに積極的に働きかけを行っていきましょう。

 

実際に来店したユーザーにクチコミ投稿を直接呼びかけたり、SNSや店内POPなどで周知をすることで、Googleマップのクチコミ投稿数の増加につながります。クチコミ投稿は工務店に対していい評価のものだけとは限りません。ネガティブな評価のクチコミがあれば決して放置せず、Googleマップ上でクチコミの返信を行い、真摯に対応する姿勢を見せることが大切です。

 

クチコミ機能に次いでGoogleマップ上でユーザーが重視するのが、写真・動画といったビジュアル情報です。まったく知らないお店に行くとき、工務店の外観や雰囲気、店内の様子、担当者の雰囲気や価格帯などは特に気になる情報です。このようなユーザーが「知りたい」と思うであろう情報を先回りして分析するようにしましょう。

 

〇メリット3：「今行きたい」ユーザーにアピールできる

Googleマップで工務店を検索するユーザーの多くは、「今すぐ行きたい」または「近いうちに行きたい」というニーズを持っているはずです。したがってGoogleマップ上でも、「今すぐお店にいくためには」というユーザーの疑問の答えとなる情報を提供しておくことが必要になってきます。

 

工務店に行くための住所や電話番号、ウェブサイトはもちろんのこと、営業日や営業時間、定休日など、実際の来店に障害をきたさないようにGoogleマップに最新の情報を登録しておきましょう。「今行きたい」ユーザーは、次に行うべき何らかのアクションを持っているため、工務店がその層に上手くプロモーションを行うことで、問い合わせや契約をスムーズに進めることが期待できます。

 

◎工務店がGoogleマップ集客で無料でできること

ローカルSEO対策やMEO対策を行っていない工務店は、Googleマップで集客を行うための準備をしましょう。Googleマップは誰でも無料で行うことができるので、準備なども必要ありません。

 

はじめに、Googleマップで地図検索を行い、自社の工務店が登録されているかどうかを確認します。Googleマップ上の情報は一般ユーザーにも登録することができるため、すでに来店したことがあるユーザーが登録している可能性があるからです。Googleマップに登録されていない場合は、Googleビジネスプロフィールで基本的な情報を新規登録します。既に登録済みの工務店でも、基本情報が正しく登録されていない可能性があるので、すべての項目が正しいことを確認しておきましょう。

 

基本情報の登録が済んだら、ビジネスオーナーの確認を行います。Googleマップのビジネスオーナー確認は「電話またはテキストメッセージ」「メールアドレス」「録画」「ライブビデオ通話」「ハガキ」の方法で行うことができます。オーナーである確認が取れなければ、Googleマップ上のクチコミ返信やメッセージ機能が制限され、ユーザーと直接コミュニケーションを行うことができなくなります。Googleマップ集客のために必ずオーナー確認は済ませておくようにしましょう。オーナー確認はGoogleによる審査が行われるため時間がかかる可能性があるため、余裕をもって申請を行いましょう。

 

オーナー確認が済んだら、工務店の商品やサービスといった詳細の情報を追加していきます。情報は多ければ多いほどいいですが、写真や動画やユーザーからの反応を予測して見栄えのよいものを選ぶことが大切です。実際に施工した建築や施工内容の紹介はもちろん、職人や営業、コーディネイターといった実際に施工に関わる「人」の存在を見せることで、ユーザーに安心感を与えます。

 

Googleマップ上の必要な情報が登録出来たら、あとは1か月に1回程度の頻度で「最新情報」に投稿をしましょう。新しい情報を多く提供するというよりは、定期的にメンテナンスを行っていることを示す目的があります。ユーザーにとってお得な情報があれば積極的にアピールしていくとよいでしょう。

 

◎まとめ

工務店がGoogleマップで集客を行うには、Googleビジネスプロフィールを活用して情報を充実させておくことが大切です。検索結果として表示されるGoogleマップには、ユーザーが「今すぐ」必要な情報が表示されるよう、こまめに確認して対策しておくようにしましょう。GoogleマップによるMEO対策は誰でも無料で行うことが可能ですが、少し難しいと感じたなら当社にご相談ください。Googleマップを効果的に利用して、工務店の集客を加速させていきましょう。