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歯科医院の効果的な集患はGoogleマップでMEO対策
Google広告SEOビジネス
これまで通院したことのない歯科医院を訪れる際、多くの人はGoogle検索あるいはGoogleマップであらかじめ情報を確認してから足を運びます。そのため、これから歯科医院が集患するためには、従来のようにWebサイトを充実させたりSNS対策を行うのに加え、GoogleマップによるMEO対策を強化していく必要があります。この記事では、歯科医院が集患のためにGoogleマップを効果的に利用するポイントについて解説します。
◎Googleマップは優秀な集客・集患ツール
Googleマップとは、Googleが提供している無料の地図アプリです。日本におけるGoogleマップの月間利用者数は4,700万人を超えており、ほかの地図アプリを大きく引き離しトップを独走しています。ある調査によると、地図アプリ利用経験者の9割はGoogleマップを「使ったことがある」と回答しており、幅広い世代に利用されている実態がわかります。また、Googleマップを利用する人の多くは口コミ数や登録されている情報量をもとに行き先を決定する傾向があり、Googleマップは地図アプリとしてだけでなく情報収集の手段として幅広く利用されているのです。
Googleマップの操作性は技術の進歩とともに日々進化しています。例えば、2022年4月には「有料道路の料金案内」や「Apple Watch単独での経路案内」、「iOS版のSiri連携強化」といったアップデートが発表されました。これに伴い、ルート上の地図情報はさらに詳細なものになり、信号や標識、中央分離帯や道路の形状・幅や建物の輪郭など、より現実に近づいたマップを体感することができるように進化しました。Googleマップは細かいアップデートを重ね利便性が増し続けており、世界中で多くの人が利用したいと考えるのは当然のことと言えるでしょう。
Googleマップ上で「歯科医院」と検索すると、現在地周辺にある歯科医院がリスト表示されます。行きたい歯科医院がすでに決まっているユーザーであれば、Googleマップの経路検索やナビ開始からすぐに目的地に向かうことができるだけでなく、歯科医院に直接電話を掛けたり場所を共有することもできます。どの歯科医院がいいか検討したいユーザーは、Googleマップの検索結果リストから候補を選ぶことで詳細表示される「概要」「クチコミ」「写真」「最新情報」「情報」を確認し、住所や電話番号、Webサイトへジャンプできるほか、口コミで星をいくつ獲得しているか、実際のクチコミ内容、写真などをもとに訪れる歯科医院を決定します。はじめて訪れる歯科医院であれば雰囲気は重要な選択要素になるため、外観や周辺の様子、待合室や診察室など、多くの写真が登録されていることでユーザーに安心感を与え、来院のハードルを下げる効果が期待できます。
Googleマップで検索を行うユーザーは、「今すぐ行きたい」というニーズを持っています。そのため、歯科医院がGoogleマップ上に正確かつ多くの情報が表示できるよう対策をすれば、多くのユーザーの目に留まり、実際に歯科医院へ足を運んでもらえる機会が増える可能性があります。
従来型のSEO対策として、Webサイトの内容を充実させたりSNSで情報発信を行うことも重要ですが、それらに加えてGoogleマップのMEO対策(Map Engine Optimization)が歯科医院の集患のカギを握っているのです。
◎歯科医院がGoogleマップを効果的に使うポイント
歯科医院がGoogleマップを効果的に使いMEO対策を行うためには、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
〇基本情報を正しく丁寧に登録する
Googleマップの基本情報は、Googleアカウントを持つユーザーであれば誰でも登録や更新が可能です。そのため、歯科医院の正式名称や住所・電話番号や営業時間など、Googleマップ上で既に登録されている情報が間違っている場合があります。
まずはGoogleマップ上で歯科医院の名称、電話番号、住所、営業時間、公式WebサイトのURLなど、基本情報を正しく丁寧に登録しましょう。Googleマップの情報のなかでも特に「NAP情報」、すなわち名前(Name)、住所(Address)、電話番号(Phone)の3つの情報は、Googleが重視する項目に当たるので、表記の揺れに注意する必要があります。
例えば、歯科医院の公式Webサイトの住所には「1丁目5番地」と表記しているにも関わらず、Googleマップ上では「1-5」と登録していると、表記に揺れがあり正確な情報とは言えません。Webサイト、Googleマップ、SNSも含めた歯科医院のすべての情報を、全角・半角やスペースに至るまで統一した表記にしましょう。
〇Googleマップのオーナー登録を済ませる
Googleマップ上の情報は誰でも登録や更新が可能ですが、歯科医院のビジネスオーナーとして承認を受けることによって、オーナー権限を持つことができます。オーナー権限を持つと、Googleマップ上でユーザーが投稿した投稿やクチコミに対して歯科医院として返信を行ったり、ユーザーと直接メッセージのやり取りを行うことができます。このようなユーザーとの直接のやり取りは、歯科医院の印象や評価、クチコミに大きく影響を及ぼすため、積極的に利用しておきたいところです。
歯科医院がオーナー登録を行う場合、Googleマップ上の情報から「ビジネスオーナーですか?」または「このビジネスのオーナーですか?」のリンクをクリックし、承認のための確認方法を選択します。オーナー確認の方法は、電話、テキストメッセージ、メール、動画、ハガキがあります。ハガキは「通常14日以内」に届くとされており、承認されるまでに時間がかかるので、余裕をもって申請しておくことが大切です。
〇見栄えのいい写真を選別する
写真や動画といったビジュアル情報は、Googleマップを見ているユーザーの直感に訴えかけるものです。そのため、Googleマップ上で確認できる写真や動画には、歯科医院のイメージをよくする見栄えのいい写真を選別して登録しましょう。Googleマップで「オーナー提供」として追加されている写真は、一般ユーザーの投稿したものより優先して表示されるため、オーナー登録をしておけば基本情報として表示される写真をある程度制御することができます。なお、見栄えにこだわりすぎて写真や動画を誇張しすぎてしまうと、実際に歯科医院を訪れたユーザーからマイナス評価される可能性があるため注意が必要です。
Googleマップにアップロードする写真としては、歯科医院の雰囲気や場所がよくわかる、かつピントが合ったぼやけていないものを選びましょう。自撮り写真や写真の上に文字を重ねて編集したもの、過度に編集を加えられているものは、Googleマップには登録できません。
〇クチコミ投稿を増やす
GoogleあるいはGoogleマップのクチコミに関する調査によると、はじめて訪れる店舗を検索した際に「クチコミを参考にしたことがある」と回答した人の割合は70%を超え、多くの人がGoogleマップのクチコミを参考にしていることがわかります。また、参考にしているクチコミの内容についての質問では、ポジティブな内容、ネガティブな内容、お店からの返信がランクインしており、Googleマップのクチコミにおいて投稿された内容や総合評価、さらに返信までユーザーが細かくチェックしていることを表しています。このような実態から、歯科医院の集患にはGoogleマップのクチコミの絶対数を増やすことが必要であると言えます。
歯科医院がクチコミを増やすためにやるべきことは、Googleマップでクチコミ投稿をしてくれるよう来院した患者に直接呼びかけることです。精算時に一言付け加えたり、受付の前にクチコミ投稿をお願いするポップを貼る、待合室にポスターを貼る、公式サイトで呼びかけるといった方法が考えられます。一般的にクチコミを投稿する人の多くは歯科医院に対してポジティブあるいはネガティブな強い印象を抱いた人であり、逆に言えば、特に強い思いを持たない人はクチコミ投稿をしようとも考えないということです。このようなクチコミに消極的な層に直接投稿を呼びかけることにより、Googleマップでクチコミの絶対数を増やすことができます。また、Googleマップの口コミのQRコードをよく見える場所に貼っておけば、協力してくれる人が増える可能性があります。
Googleマップのクチコミ投稿において、特に注意しなければならないポイントが2つあります。1つ目は、自作自演でGoogleマップにクチコミ投稿を行ってはいけないという点です。自作自演はGoogleマップの公平性を損ねる明らかな不正行為であり、もし発覚すれば強いペナルティを課されることになるので注意しなければなりません。2つ目のポイントとして、物品や金品などの報酬と引き換えにGoogleマップのクチコミを依頼してはいけません。クチコミとは誰もが自由に意見を発言できる場であり、報酬と引き換えとして歯科医院に忖度した内容を投稿されては、Googleマップの信頼性を大きく損ねます。
〇最新情報やイベントなど積極的に情報発信をする
Googleマップの情報が長い間更新されない状態のままになっていると、ユーザーは「メンテナンスを疎かにするところ」という印象を持ち、歯科医院にとってマイナス評価をされてしまう可能性があります。基本情報や診療時間、休診日は常に最新の状態を保ちつつ、Googleマップの最新情報機能などを更新して積極的に情報発信を行いましょう。
Googleマップにおける投稿機能はSNSとは異なり、新規顧客のみに向けた内容です。常に真新しいトピックである必要はなく、同じような内容であっても継続して発信していくことが非常に大切です。
〇インサイトでパフォーマンスを確認する
Googleマップのビジネス情報は、インサイト機能によってパフォーマンスなどを分析することができます。Googleマップのインサイトで確認できる内容は、Googleマップで歯科医院を直接検索した数、Googleマップ経由の表示回数、公式Webサイトへのアクセス数、Googleマップのルート照会数、写真の閲覧数などといった数値データです。
Googleマップで歯科医院を検索したユーザーがどのようなところに注視しているか、どのような流れで歯科医院まで訪れたかといった動向を細かく照会・分析することで、Googleマップ上に歯科医院が登録した情報を改善に導くことができます。
◎悪意のあるクチコミへの対応策
Googleマップのなかでも重要な要素であるクチコミですが、投稿される内容は歯科医院にとって必ずしもポジティブな内容ばかりではありません。歯科医院にとってネガティブな内容、ときに悪意のあるクチコミを投稿される可能性もあるため、注意が必要です。もし悪意のあるクチコミを投稿されてしまった場合、歯科医院はルールに則って毅然とした姿勢で削除申請を行う必要があります。
もっとも簡単な方法は、Googleマップの情報から「違反コンテンツを報告」で通報することです。通報の際には、「関連性のないコンテンツ」「スパム」「利害に関する問題」「冒涜的な表現」「いじめ、嫌がらせ」などの一覧のなかから、どのような内容で違反しているのかを選択します。この通報はGoogleアカウントを持っていれば誰でも行うことができますが、通報したからといって必ずしもクチコミが削除されるわけではありません。
通報で削除されない場合は、ヘルプページから「法的な理由でコンテンツを報告する」を選択して削除依頼を行います。削除依頼を行う際には、具体的にどの法律に違反しているかといった専門知識が必要になります。削除依頼や投稿された内容があまりにも悪質だった場合は、弁護士に相談して厳正に対応しましょう。
◎まとめ
歯科医院が集患するためには、Googleマップを活用したMEO対策をしっかり行うことが大切です。特にクチコミは影響力が大きい機能なので、オーナー権限で返信を行うなど、積極的にユーザーと交流を深めることが集患につながります。とはいえ、Googleマップの情報を定期的にメンテナンスするのにも労力が必要になります。Googleマップの運用を続けるのが大変と感じるなら、1度当社へご相談ください。GoogleマップのMEO対策やメンテナンス、悪意のあるクチコミへの対応など、歯科医院のご要望や必要に応じてご提案いたします。
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