鍼灸院・接骨院のGoogle Mapの活用方法を知ろう！

外出時などに便利なGoogle Mapですが、地図としての機能はもちろん、近隣のローカル情報を提供する集客ツールとしても有益です。地域に密着した鍼灸院や接骨院はGoogle Mapとの相性が良く、Google Mapを活用した施策を講じることで広告に比肩するほどの集客につなげることができます。この記事では、鍼灸院・接骨院に効果的なGoogle Mapの活用方法についてご紹介します。

◎鍼灸院・接骨院がGoogle Mapを活用するメリット

Google MapはGoogle社が提供している無料の地図サービスで、マップ表示と同時にローカル情報も表示できるウェブマッピングプラットフォームです。衛星写真や航空写真、ストリートビュー、360度のインタラクティブパノラマビュー、リアルタイム交通状況などを確認できるだけでなく、徒歩や車、飛行機、公共交通機関による経路検索を調べることができます。スマートフォンやPCの地図アプリのなかでもGoogle Mapは利用者数が圧倒的に多く、世界的に信頼の厚いサービスなのです。このように多くの人に利用されているGoogle Mapを鍼灸院や接骨院のローカルビジネスとして活用すれば、さまざまなメリットを享受できます。

 

最大のメリットは、Google Mapの活用がローカルSEO対策やMEO対策になるという点です。MEOとは、Map Engine Optimizationの略で「マップエンジン最適化」と訳され、キーワードの検索結果をGoogle Mapで上位表示させるための施策を指します。Google検索で「鍼灸院」「接骨院」のように検索をすると、スポンサー広告に次いでGoogle Mapとローカル情報が表示され、現在地の周辺にある鍼灸院や接骨院が一覧で確認できます。Google Mapは、通常検索結果より上位に表示される仕組みになっているため、鍼灸院や接骨院がローカルビジネスとしてGoogle Map上に表示されることにより広告の役割を果たし、より多くのユーザーに鍼灸院や接骨院の存在をアピールできるのです。さらにGoogle Mapは地図を上から俯瞰できる仕組みなので、場所のイメージをしやすく来店のハードルを下げる効果も期待できます。

 

Google Mapの特筆すべきもう1つのメリットは、誰でも無料で利用できるという点です。一般的にウェブ集客施策としてあげられるのは広告の出稿ですが、鍼灸院や接骨院などの小規模店舗では広告費を捻出する余裕がないところもあります。しかしGoogle Mapであれば個人・企業にかかわらず誰でも無料で利用できるため、広告のコストをかけることなく集客が可能になります。

 

鍼灸院や接骨院を検索するユーザーの多くは、自身の体のどこかに不調や違和感があり「早く治したい」「今すぐ行きたい」というニーズを有しています。つまり鍼灸院・接骨院を検索しているユーザーにターゲットを絞ってアピールできれば、Google Mapから実際に足を運んでくれる可能性が高まり、確実に集客につなげることができるのです。

 

Google Mapにはクチコミ機能があり、ユーザーが鍼灸院や接骨院を決定する判断基準の1つとされています。初来院の鍼灸院や接骨院であっても、事前にクチコミである程度の雰囲気や様子を把握できるため、来院前の不安をある程度解消できることもメリットです。このように多くのメリットがあるGoogle Mapを活用し、鍼灸院や接骨院の集客につなげていきましょう。

◎Google Mapを活用する8つのコツ

鍼灸院や接骨院がGoogle Mapを活用するためのコツを8つご紹介します。こまめに更新をしていくことで、より上位表示を狙うことができます。

 

〇Google Mapの基本情報を充実させる

Google Mapを活用して集客するためには、まずはGoogle Mapの基本情報を正確に正しく登録しましょう。基本情報には住所や電話番号、営業日と営業時間、ウェブサイトやサービスの内容などが登録できます。検索を行うユーザーの多くは基本情報を確認して来店する傾向があるため、必要な情報を過不足なく充実させておくことが集客につながります。特に営業日と営業時間は正確に入力し、もし変更があった場合にはすぐに修正しなければなりません。また、Google Map上のピンの場所や住所、電話番号に間違いがないかも入念に確認しておきます。

 

MEO対策に大きく影響すると言われるのがNAP情報です。NAPとは「Name」「Address」「Phone」を指し、Web上に展開しているすべての名称、住所、電話番号を統一することで、鍼灸院や接骨院がGoogle Mapの検索上位に表示される可能性が高まることを意味します。自社のウェブサイトやInstagramやTwitter、Youtubeなど、鍼灸院や接骨院が利用している媒体の情報において、NAPに当たる情報をすべて完全一致させておきましょう。例えば、住所に「〇〇番地の〇」と表記しているものと「〇〇−〇」と表記しているものがあってはならず、いずれかに統一して表記しておく必要があります。名称についても、漢字・ひらがな・カタカナ表記のものが混在しないように、あるいは記号やスペースなどは表記にばらつきがないように登録します。

〇検索されやすいキーワードを選ぶ

ローカル検索においては、Google Mapに登録した基本情報と検索キーワードとの関連性が高い場合に上位表示される仕組みとなっています。どのようなキーワードで上位表示されるかはGoogleの内部アルゴリズムによりますが、Google Mapで検索されやすいキーワードをあらかじめ調べて基本情報に織り交ぜることによって、鍼灸院や接骨院とキーワードとの関連性をある程度は操作できます。SEOにおけるキーワードには「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード」がありますが、Google Mapにおいてビッグキーワードで上位表示を狙うには競合が多く難しいため、鍼灸院や接骨院はミドルキーワードやスモールキーワードを狙って対策するのがおすすめです。

〇ネット予約を設定する

今やインターネット予約は当たり前のサービスですが、Google Mapにも予約機能が備わっています。Google Mapから予約ができれば、ユーザーにとってはサイトを移動する手間が省け、当日の待ち時間を減らせるというメリットがあります。カレンダーから空き状況を見ながら予約ができるので、スケジュール管理がしやすいのも魅力です。また店舗側にとっても、Google Mapで予約ができれば予約受付や管理の手間が省けるうえ、確実な集客につながります。鍼灸院や接骨院は予約優先のところが多いので、Google Mapで予約した患者は、ほかの人より優先して施術を受けられる優越感を感じられるでしょう。また「ネット予約ができる鍼灸院・接骨院を選びたい」というニーズも年々増えていることから、Google Mapを集客に活用するならネット予約の設定は不可欠と言えるでしょう。

 

〇クチコミ投稿をお願いする

多くの人が店舗や施設を選ぶ際に活用しているクチコミ機能ですが、Google Mapにもクチコミ機能が搭載されています。Google Mapのクチコミ機能は誰でも投稿・確認することができ、その内容は鍼灸院や接骨院選びの際の大切な指標となります。鍼灸院や接骨院がGoogle Mapを活用するなら、クチコミ機能を最大限に活用した運用を行うことが効果的です。

実際に鍼灸院や接骨院に来院している患者に対して直接Google Mapのクチコミ投稿をお願いしたり、ポータルサイトやSNSなどほかの媒体でもGoogle Mapのクチコミ投稿を呼びかけましょう。鍼灸院や接骨院の院内にポスターやチラシなどを出す場合には、Google Mapのクチコミ機能にリンクしたQRコードを載せておくと、投稿数が増える可能性があります。

Google Mapのクチコミには返信機能も付いています。クチコミ返信機能とは文字通りGoogle Map上でクチコミに返信できる機能で、「オーナー確認」の手続きを行って正式なオーナーとして承認されたユーザーのみが利用できる特別な機能です。クチコミにはさまざまな内容がありますが、ネガティブな内容をそのまま放置しておくと鍼灸院や接骨院の印象が悪くなり、集客に悪影響を及ぼします。そこでGoogle Mapのクチコミ返信機能を利用して、ネガティブなクチコミに対して反省や謝罪の言葉などで真摯な対応を見せる必要があるのです。ポジティブなクチコミに対してもお礼などの返信をすれば、鍼灸院や接骨院のイメージアップにつながり、リピーターが増える効果も期待できます。

〇院内・院外の写真をバランスよく投稿する

写真や動画などの視覚情報は、鍼灸院や接骨院へ初来院するユーザーにとって重要な情報です。Google Mapには写真や動画を投稿できる機能が付いており、オーナー確認を済ませたユーザーの写真投稿は一般ユーザーより優先して表示されるようになっています。初見のユーザーに対して良いイメージを持ってもらえる写真を厳選してアップロードしましょう。建物の外観や入口、受付、待合室や施術室など、設備を見て鍼灸院や接骨院の雰囲気がわかるものをバランスよく選ぶとさらに効果的です。

 

〇知名度（サイテーション）を増やす

コンテンツの質が重視される近年のSEOですが、特に重要度が増しているのがサイテーションです。サイテーションとは直訳すると「言及」の意味で、SEOで使われる場合には他サイトからサイト名やブランド名を言及されることを指します。サイテーションが多いということは他サイトから参照されて認知度が高いことを意味し、ローカル検索における順位を上げる効果が期待できます。鍼灸院や接骨院の露出を増やしサイテーションを増やすことによって、Google Mapで上位表示される可能性が高まります。

〇投稿やクチコミの返信などで定期的に更新をする

どんなに優れた鍼灸院や接骨院であっても、Google Mapやウェブサイト、SNSなどが長い間更新されずに放置されていた場合、ユーザーの印象は良くありません。情報の鮮度はMEO対策に大きく影響すると言われており、Google Mapにおいても情報を定期的に更新して鍼灸院や接骨院の存在をアピールすることが大切です。Google Mapの「投稿」機能を利用し、新規来院患者に対して不安を和らげるメッセージや情報を発信していきましょう。

〇インサイトでユーザー動向を分析する

Google Mapにはインサイト機能があり、ユーザー動向や検索キーワードの関連性などを確認できます。確認できる内容は、検索に使用されたキーワードやGoogle Mapのプロフィールを見たユーザー数、デバイスやプラットフォーム、Google Mapでのルート検索数、電話番号で通話をしたユーザー数、ウェブサイトのクリック数、予約数などです。あらかじめ鍼灸院や接骨院が設定した検索キーワードが使われているか検証し、予測と異なる場合には新たな施策を検討するなどの対応が必要になります。インサイトを定期的に確認してGoogle Map施策を分析・改善を繰り返すことが、鍼灸院や接骨院への集客アップにつながるのです。

◎MEO対策で上位表示を狙う際の注意点

鍼灸院や接骨院のMEO対策として効果を発揮するGoogle Mapですが、活用する際にはいくつか注意点があります。Google Mapにはさまざまなガイドラインが規定されており、違反すると情報を削除されたり、悪質と判断された場合にはアカウントを停止されるなどの措置が取られます。差別的な内容やハラスメント、アダルトコンテンツや違法性の高いコンテンツなどに関連する内容には特に注意を払いましょう。クチコミで良い評価を自作自演で投稿したり、「星5つでクチコミ投稿して」などと依頼することもガイドライン違反と見なされます。このような行為は、違反であるだけでなく鍼灸院や接骨院の信頼性を著しく下げるものなので、絶対に行わないよう全従業員に周知徹底しておく必要があります。

 

近年ではマーケティング施策としてMEO対策が注目を集めていることもあり、MEO対策を謳った悪質な業者というのが残念ながら存在しています。悪質業者はMEO検索上位を狙うために、キーワードなどを複数盛り込んだ施設名を付けるなどのガイドライン違反を繰り返しており、Googleが通報窓口を設ける事態になっています。検索上位を狙うためとはいえ、このような違反行為を行う悪質業者には絶対に依頼しないよう注意が必要です。

◎まとめ

ローカルビジネスを展開している鍼灸院や接骨院は、Google Mapを活用することによって来院数を大幅に増やすことができます。ローカルSEOやMEO対策を取るとともに、クチコミや写真投稿などのGoogle Mapのさまざまな機能を有効に活用し、集客を加速させていきましょう。Google MapによるMEO対策のフォローアップをご希望であれば、当社までお気軽にご相談ください。