広告代理店を切り替える際のデメリットは?判断基準や切り替えで期待できる効果を解説
広告代理店の切り替えを検討しているものの、
「パフォーマンスが下がるのでは」
「今までの運用データを引き継げないのでは」
と不安を感じているWeb担当者の方も多いでしょう。
本記事では、広告代理店の切り替えで生じるデメリットと、切り替えを検討すべき判断基準を具体的に解説します。
また、切り替えで得られる効果や事前に確認すべき契約内容、失敗しない手順も紹介しています。リスクを正しく把握したうえで、後悔のない判断をするための参考にしてください。
目次:
- 広告代理店の切り替えで生じるデメリット
- デメリットを踏まえたうえで切り替えを検討すべき判断基準
- 広告代理店の切り替えで得られる効果
- 広告代理店の切り替え時に必ず確認すべき契約内容
- 広告代理店を切り替える際の手順
- まとめ
グローストリガー株式会社
代表取締役 村瀬健人
弊社は、中小企業向けにWeb広告の運用を支援している広告代理店です。
専任担当者が、10万円から始められる無駄のない広告運用をご提案します。
広告代理店の切り替えで生じるデメリット

広告代理店の切り替えにはメリットがある一方、事前に把握しておくべきデメリットも存在します。リスクを正しく理解したうえで、切り替えの判断を行いましょう。
広告パフォーマンスが一時的に低下する可能性がある
広告代理店を切り替えると、移行直後にCV数の減少やCPAの悪化が起きる可能性があります。
主な原因の一つは、機械学習のリセットです。Google広告やMeta広告などの運用型広告は、配信データを蓄積することで精度が上がる仕組みになっています。
アカウントを新規作成した場合、蓄積したデータがゼロになるため、最適化が完了するまでに一定の期間が必要です。
また、新しい担当者の習熟期間もパフォーマンスに影響します。自社の商材や顧客特性を理解するまでの間は、運用精度が下がりやすい傾向があります。
パフォーマンスの低下はあくまで一時的なものですが、切り替え直後に数値が悪化しても慌てないよう、事前に社内で共通認識を持っておくことが重要です。
アカウントやデータを引き継げない場合がある
広告代理店を切り替える際、過去の広告データやアカウントが引き継ぎできないケースがあります。
代理店名義でアカウントを管理している場合、契約終了とともにそのアカウントへのアクセス権を失うことがあります。この場合、新しいアカウントをゼロから作り直す必要があり、これまで蓄積してきたデータや機械学習の最適化状況がすべてリセットされます。分析ツールのデータについても同様に、引き継ぎができないケースがあるため注意が必要です。
上記のような事態を防ぐには、現在の契約でアカウントの所有権がどちらにあるかを確認することが重要です。切り替えを検討し始めた段階で、早めに契約書を見直しておきましょう。
解約金や違約金が発生することがある
契約期間中に広告代理店を切り替えようとすると、解約金や違約金が発生する場合があります。
多くの広告代理店との契約には、3ヶ月・6ヶ月といった最低契約期間が設けられており、この期間内に解約する場合は残存期間分の費用を請求されるケースがあります。契約内容によっては、解約そのものができない場合もあるため注意しましょう。
切り替えを検討する際は、現在の契約書で最低契約期間と解約条件を必ず確認してください。違約金が発生する場合は、その金額を切り替えにかかるコストとして試算したうえで、切り替えの判断をすることが大切です。
デメリットを踏まえたうえで切り替えを検討すべき判断基準

デメリットがある場合でも、現状の代理店に問題がある場合は切り替えを検討すべきです。本章で解説する状況が続いている場合は、切り替えのサインと捉えてください。
担当者がトレンドや新手法を追えていない
最新の広告トレンドや新しい運用手法の情報提供がない場合、切り替えを検討すべきタイミングです。
広告市場は変化が速く、新しい入札戦略や広告フォーマットが次々と登場します。代理店の役割は広告を運用するだけでなく、最新情報をいち早くクライアントに届け、活用を提案することでもあります。
担当者からの提案が月次レポートのみで、トレンドに関する情報共有がまったくない状態は、代理店としての価値を十分に発揮できていません。
自社の広告成果を最大化するためにも、積極的に情報提供してくれる代理店への切り替えを検討してください。
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連絡をした際のレスポンスが著しく遅い
担当者への連絡に対してレスポンスが著しく遅い状況が続く場合、切り替えを検討すべきです。
広告運用では、入札単価の急騰や予算超過、クリエイティブの審査落ちなど、迅速な対応が必要な場面が少なくありません。緊急の場面でレスポンスが遅れると、無駄なコストが発生したり、配信の機会を逃したりするリスクが高まります。
また、レスポンスの遅さは担当者個人の問題だけでなく、代理店の運用体制そのものに起因することもあります。改善を求めても状況が変わらない場合は、切り替えのタイミングと考えましょう。
ミスが頻発しているにも関わらず再発防止策の提示がない
ミスへの対応が謝罪のみで、再発防止策が示されない状況が続くなら、切り替えを検討すべきタイミングです。広告運用においてミスが完全にゼロになることはありません。
しかし、ミスが起きた際に原因を分析し、再発防止策を示せるかどうかは、代理店の品質を見極める重要なポイントです。
同じようなミスが繰り返されているにもかかわらず、具体的な改善策が提示されない場合、運用体制そのものに問題があると考えられます。
単発のミスと慢性的な品質低下は区別して判断することが大切です。慢性的なミスが連続している場合は、代理店の切り替えを考えましょう。
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広告代理店の切り替えで得られる効果

デメリットがある一方で、切り替えによって得られるメリットも多々あります。本章では、広告代理店の切り替えによって得られる主な効果を4つ解説します。
広告運用のパフォーマンス向上が期待できる
広告代理店を切り替えることで新たな戦略や視点が導入され、パフォーマンスの向上が期待できます。同じ代理店に長期間運用を任せていると、施策がマンネリ化し、改善のアイデアが出にくくなることがあります。
ところが、新しい代理店は既存の運用に縛られていないため、ターゲティングの見直しや広告クリエイティブの刷新など、新鮮なアプローチを提案しやすいです。
現状の運用に限界を感じているなら、切り替えは状況を打開する有効な選択肢になります。
コミュニケーションに関する問題が解消する
代理店を切り替えることで、これまで抱えていたコミュニケーション上の問題が解消し、社内の負担軽減につながります。
レスポンスが遅い、報告内容がわかりにくいといった状況が続くと、確認や催促に費やす時間が積み重なります。本来、自社のマーケティング施策の改善や社内報告の準備に使えるはずの時間が無駄になる点は大きなデメリットです。
コミュニケーションのストレスは数値に見えにくいコストですが、担当者の業務負荷という観点では無視できません。
新しい代理店との関係をゼロから築き、報告頻度や連絡手段など、自社に合った体制の設計をすることも一つの手段です。
コスト削減につながる可能性がある
広告代理店を切り替えることで、現在よりも費用対効果の高いプランに移行できる可能性があります。
代理店によってさまざまな料金体系があるため、現在の代理店の料金体系が自社の広告規模に合っていない場合、切り替えによってコスト構造そのものを見直せます。
ただし、単純に費用が安い代理店を選ぶことがコスト削減にはなりません。支払う費用に対してどれだけの成果が得られるか、費用対効果の観点で比較することが重要です。
PDCAサイクルの短縮により成果の改善が期待できる
代理店を切り替えることで、広告のテストから改善・再配信までのサイクルが短くなり、成果の改善スピードが上がることが期待できます。
現在の代理店でPDCAサイクルが遅い場合、月に1回しか改善が行われないといった状況も起こりえます。新しい代理店が週次での検証・改善に対応できる体制を持っていれば、同じ期間でより多くの改善サイクルを回すことが可能です。
改善の回数が増えるほど、成果が出るまでの期間は短くなります。運用スピードを重視して代理店を選ぶことも、切り替えを成功させるうえで重要な視点です。
おすすめ記事:リスティング広告が適している中小企業の特徴と運用手順を解説
広告代理店の切り替え時に必ず確認すべき契約内容

切り替えをスムーズに進めるために、現在の契約内容を事前に確認しておくことが重要です。本章で解説する内容は、引き継ぎの可否に直結するため必ず把握しておきましょう。
広告アカウントの所有権
広告代理店を切り替える前に、広告アカウントの所有権が自社にあるかを必ず確認してください。
アカウントの権利が代理店側にある場合、契約終了後にアカウントへのアクセス権を失います。この場合、新しい代理店との取り組みはゼロからのスタートになり、以下の項目が引き継がれなくなります。
- 広告アカウント本体
- ターゲティングや入札設定などの設定データ
- 配信を重ねることで蓄積された機械学習の学習履歴
上記の項目は本来、費用を支払って広告を運用してきた自社の資産です。契約書にアカウントの帰属先が明記されているかを確認し、曖昧な場合は代理店に書面で確認することを推奨します。
クリエイティブやLPなどの権利
広告バナーやランディングページ(LP)などの成果物の権利が自社に帰属するかも、切り替え前に確認すべき重要なポイントです。
代理店が制作したクリエイティブやLPは、契約内容によっては代理店側に著作権が残るケースがあります。この場合、契約終了後に同じ素材を使い続けることができなくなり、新しい代理店との取り組み開始時に制作費が余分にかかる可能性があります。
これまでの運用で成果が出ているクリエイティブやLPがある場合、該当するクリエイティブを引き継げるかどうかは特に重要です。切り替えのタイミングで一から作り直すコストと手間を避けるためにも、契約書の権利関係の条項を事前に確認しておきましょう。
広告代理店を切り替える際の手順

切り替えを成功させるには、順序立てて進めることが重要です。本章で解説する4つのステップに沿って準備を進め、移行期間中のリスクを最小限に抑えましょう。
現状の広告パフォーマンスを分析し課題と目標を明確にする
代理店の切り替えを決めたら、まずは現状の広告パフォーマンスを数値で把握し、課題と目標を明確にすることから始めてください。
新しい代理店に運用を依頼する際、現状のデータや課題を整理せずに引き継ぐと、同じ問題が繰り返されるリスクがあります。CPA・ROAS・CVRなどの指標を確認し、どの部分に問題があるかを分析しましょう。
現状の課題を言語化しておくことで、新しい代理店への引き継ぎがスムーズになり、改善目標の設定にも役立ちます。
配信を停止できる日程と契約終了タイミングを確認する
現在の代理店との契約終了日と、新しい代理店の運用開始日を事前に調整し、広告配信の空白期間が生じないようにすることが重要です。
切り替えのタイミングを誤ると、どちらの代理店も広告を配信していない期間が発生し、機会損失が生じます。まずは現在の契約書で解約通知の期限を確認し、いつから配信を止められるかを把握してください。
停止日を把握したら、新しい代理店の運用開始日を空白期間のないよう調整しましょう。
繁忙期や重要なキャンペーン期間と切り替えのタイミングが重ならないよう、スケジュールには余裕を持たせることを推奨します。
複数の候補代理店を比較し新しい代理店を選定する
新しい代理店は必ず複数社を比較検討したうえで選定してください。1社のみの情報では、料金や運用体制が自社に合っているかを判断するには不十分です。最低でも3社程度に問い合わせ、以下の観点で比較することを推奨します。
- 自社と同業種・同規模の運用実績があるか
- 広告アカウントの所有権をクライアントに帰属させてくれるか
- 専任担当者制か、複数社を兼任する分業制か
- 最低契約期間と途中解約の条件
比較することで各社の強みと弱みが明確になり、自社の課題に最も適した代理店を選びやすくなります。
アカウントの移管とデータの引き継ぎを依頼する
新しい代理店が決まったら、速やかに現在の代理店へアカウントの移管とデータの引き継ぎを依頼してください。引き継ぎの対象として、以下を確認しておくことを推奨します。
- 広告アカウントのアクセス権限
- 過去の配信データ・レポート
- 使用しているクリエイティブやLPのデータ
- Google アナリティクスなど分析ツールの権限
上記を可能な限り引き継ぐことで、新しい代理店が運用を開始した後の立ち上がりを早めることができます。移管の手続きには時間がかかる場合があるため、早めに動き出すことが大切です。
まとめ
広告代理店の切り替えには、パフォーマンスの一時的な低下やアカウントの引き継ぎ問題、違約金の発生といったデメリットが伴います。
一方で、運用品質の向上やコスト構造の見直し、PDCAサイクルの短縮など、得られるメリットも多いです。切り替えが成功するかどうかは、事前準備の質で大きく変わります。
契約内容の確認から複数社の比較検討、データの引き継ぎまで、本記事で解説した手順に沿って進め、移行リスクを最小限に抑えましょう。
グローストリガー株式会社では、Web広告代理店の切り替えに関する相談を無料で受け付けています。中小企業の運用サポートに特化しておりますので、代理店の切り替えに不安を抱える方はお気軽にご相談ください。
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